(佐藤亮太)
今季リーグ戦、ここまでの浦和の失点数は「17」。リーグで2番目に少ない。
目下、完封勝利が8試合と堅い守備であることがわかる。
それでもリーグ序盤3試合だけで6失点だったことを考えると、見事な修正ぶりといえる。
そこには安藤梢のセンターバック起用が寄与していることは間違いない。
ただ、ひとつ疑問というか、問題がある。
福田史織・石川璃音と守備の選手でありながら出場経験の乏しかった2人と、経験豊富ながらセンターバック未経験の安藤とどうすり合わせたのか。
福田はこう説明した。
「梢さんと話す機会が増えて・・・梢さんはセンターバックが初めてなので(石川)璃音とふたりで「どう守備してほしいか」を説明した。そこで理解が深まったというか・・・言語化したことで守備への理解深められた。
わたしも璃音もちょっとのミスが出て(気持ちが)切り替えられず、衝動的にボールに反応してしまうことがあった。そこで『ここは自分たちで守ります!』と(安藤に)伝えることでミスはずいぶん減った。梢さんと話し合えたことが大きい」と相互補完の賜物。
そこには普段から「なにかあったら言って」と安藤が話しかけやすい環境を作ったことで先輩・後輩の遠慮という心の垣根を低くしたことがある。
「ホントのセンターバックと思えるほど、安心感を与えてくれた」
福田はCB安藤を評すのも理解できる。
ただ失点の少なさは守備陣の連携だけではない。
それで気付くのは前節の大宮V戦 先制点後のこと。円陣らしきものを組んだ際、映像では安藤が何かを伝えているようにみえた。
その場面について水谷は「『このあとが大事』という内容。喜びあいつつ、みんな確認し合った」と説明。
また楠瀬監督は「ここ数試合、点を取るとみな集まるようになった。勝負どころと表現するが、たとえば失点して5分以内にさらに失点すると試合が終わってしまう。失点しても5分以内に取り返せば、まだいける。そうした5分間の使い方、心の置き方の確認しだした。こちらから指示しなくても確認できるようになったのは、自分たちをスキャン(精査・検査)しながら成長している」と語った。
選手たちの自主性の高さもまたこのチームの強さの要因のひとつだ。
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