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レディース練習レポート|なぜ選手は練習前早くにピッチに集まるのか 〜居心地の良く、安全で健全な場所〜|レッズプレス!!

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なぜ選手は練習前早くにピッチに集まるのか 〜居心地の良く、安全で健全な場所〜

(佐藤亮太)



6月10日に開催されるWEリーグ最終節 アウェイ・ちふれASエルフェン埼玉(以下・EL埼玉)戦にむけ三菱重工浦和レッズレディース(以下・浦和)は公開練習を実施した。

約1時間半のメニューはボール回しに始まり、サイド攻撃を意識したシュート練習を長めにとり、最後は約8分×3本の紅白戦を行った。

きょうの練習で安藤梢が私用で不在のなか、センターバックは石川璃音・長嶋玲奈、石川・高橋はなのコンビをテスト。

また久しぶりに柴田華絵・栗島朱里がボランチを組み、塩越柚歩がトップ下に入るなど、さまざまなオプションを試した。

また前節・大宮アルディージャVENTUS戦でベンチ入りしたGK池田咲紀子がすべてのメニューを消化。EL埼玉戦での先発の可能性がありそうだ。

公開練習を取材していつも感じることがある。

選手たちが練習開始の15分前にはほぼ全員揃い、おのおの準備に余念がない。

そこで思うのは、選手たちにとって練習場に集まること、練習することを楽しみにしているのではないか、そんなムードを感じる。

またこれが浦和の強さの一端にあるのではないかと考える。

その点を水谷有希に聞いた。

「私のサッカー人生を振り返ると、きょうも練習か・・・と思うこともあった。ただ今シーズンはそう思ったことはなく、オフでも『きょう練習したいな』と思うくらい。やっているサッカー自体が楽しいこともあってオフと練習のバランスがちょうどよい。いやだな〜と思うことなく、練習できる!というマインドでできた」。

シーズン序盤、危機的な状況はあったものの、チームの調子が比較的良いまま、シーズンを戦えたからこそ、雰囲気の良いままで来られたかもしれない。

ただ、こうした前向きなムードは意図的になのか、それとも自然なのか、あるいは意図的にした結果、自然になれたのか、いろいろ考えられる。

ただ、「そうありたい」と楠瀬直木監督は心を砕いている。

「一緒に過ごし、一緒に仕事をするなか、この場が居心地の良く、安全で健全な場所であると思えば選手は頑張れる。そうなれば負ける要素は少なくなってくる。良いチーム、良いファミリーが作れれば、よいものができると信じている」

目に見えるところ、見えないところでの監督・スタッフ陣の雰囲気作り。そして選手個々の意識の高さ。大人のチームなのもそのあたりにあるだろう。

また楠瀬監督の示す「居心地の良く、安全で健全な場所」を少々、意訳すれば、クラブハウス内も含めた明るい雰囲気。集中して練習ができる環境作り。健全な競争原理。

「レッズレディースのチーム力と雰囲気の良さはWEリーグで一番だなと思う」

大宮V戦後の塩越柚歩の言葉がチームの雰囲気の良さを物語っている。







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