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レディース練習レポート|楠瀬直木監督「一歩、半歩を寄せる部分を追求する」|レッズプレス!!

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楠瀬直木監督「一歩、半歩を寄せる部分を追求する」

(石田達也)


きょう2日(水)、三菱重工浦和レッズレディースはさいたま市内で、週末の6日(日)に開催されるWEリーグ第3節サンフレッチェ広島レジーナ戦に向けて調整を行った。

この日はオフ明けだったこともあり、GK福田史織やDF佐々木繭、DF上野紗稀は室内で調整。MF柴田華絵やMF猶本光らは自身のコンディションに合わせて途中から別調整を行っていた。

練習内容の密度は濃かった。パス&コントロールからスタートし、ストレッチメニュー、コーンを4つ立てドリブルで5周。そして鳥カゴメニューを消化する。3人1組でのパス回しではFW菅澤優衣香がボールを止めて素早いターンからキックを放っていく。一連の流れる動作にMF塩越柚歩は「上手すぎる」と賛辞を送っていた。

その後、ロングボールの落としや競り合いを実施すると6人1組となり、約40メートル×約30メートルのエリアでパスゲームを行い、9対9で7分×3本のゲーム形式に移った。

1本目が終わるとディフェンスラインに入ったMF遠藤優は「相手を追い込む動き」をDF?橋美紀とすり合わせ連係を深めると、1列前でプレーするMF丹野凜々香には自分の経験を踏まえての助言を送っていた。

練習終了後の取材に応じた楠瀬直木監督は「2連勝できたが、点は入るけど、点も取られるバタバタしている部分もある。ただ魅力的な試合になっていると感じているので、締めるところ締めアグレッシブにいきたい。その流れを絶やしたくない。しっかり準備をして勝ちにいきたい」と力を込めた。

昨シーズン、S広島Rとのホームゲームでは1−2で敗戦。相手の3倍となる21本のシュートを放つも堅い守備を崩せず、アディショナルタイムに突き放された。今節も浦和の長所である攻撃を消しにくることが予想されるが、ミドルシュートやセットプレーを大事にすることも1つの手段だ。

楠瀬監督は「ボールを取った後のショートカウンターがポイントになると思うので、裏が空いている時に持ちすぎたりしないこと、そこを見極めていきたい」と口にすると「(S広島Rは)完成度もあり躍動感がある。選手も集まりパワーアップしている。我々にとって一戦一戦がチャレンジ」と続けた。

その中、2試合で5失点という状況については、「誰がさぼっている訳ではない。一歩、半歩を寄せるところは追及しないといけない」(楠瀬監督)と球際で厳しさを求め、ボールを奪う「基本的な動作を積み上げていくだけ」という。複数得点を取っていることを“良し”とはせず、複数失点という現実を謙虚に受け止めていく。

また、S広島Rには経験豊富なMF近賀ゆかりが所属する。日本女子代表で共に戦い、クラブチームでは鎬を削り合ってきたMF安藤梢との対戦も楽しみな部分だ。
楠瀬監督は「2人がマッチアップするのをあとどれくらい見られるのか。今、安藤選手はコンディションが良いので頑張ってもらいたい」と期待を込めた。

攻撃に関しての流れは出来ている。守備で大崩れはしていないが、無失点にするためのチャレンジを突き詰めるだけだ。試合の入りから緩むことなく勝利を目指し、“開幕3連勝”スタートダッシュを成功させたい。


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