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レディース練習レポート|首位・INAC神戸との対決に向けて、「真価が問われる」と楠瀬直木監督|レッズプレス!!

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首位・INAC神戸との対決に向けて、「真価が問われる」と楠瀬直木監督

(石田達也)

きょう11日(水)、三菱重工浦和レッズレディースは、さいたま市内で14日(土)にアウェイで行われるINAC神戸レオネッサ戦に向けて調整を行った。

レクリエーションを兼ねた鬼ごっこ、ストレッチを消化したのち、鳥カゴメニューでボールとのフィーリングを確認。次にパス&コントロールを実施した。

その際、正木裕史ヘッドコーチは「距離感を大事にしろ」、「ワンツーやフリックを入れスムーズに動かすこと」と指示を与える。

次は、縦約40メートル×横約30メートルのエリアで7対7のゲーム形式。中盤では柴田華絵が舵取り役となり、強度の高いディフェンスでボールを奪っては卒なく左右に散らしリズムを生んでいた。浦和の中盤の構成力はリーグでもトップクラスの理由がここにあった。

このメニューが終わり水分を補給している際には、MF猶本光が、若手のFW西尾葉音を捕まえ、丁寧にポジショニングや動き出しなどのアドバイスを送るなど、チームとして雰囲気の良さが出ていた印象だ。

その後、レギュラー組はリカバリーメニューに移り、その他のメンバーはさらにエリアを狭めたゲームメニューを行い、汗を流していた。

グラウンドの片隅では右膝を手術したMF栗島朱里が「日に当たれて嬉しい(笑)」と、前向きにリハビリメニューに取り組む姿があった。

全体トレーニング終了後、オンライン会見に臨んだ楠瀬直木監督は「3連戦があり、(レギュラー組は)疲れもあるのでコンディションを調整している。次はアウェイだが(国立競技場開催で)ホームのような地の利を生かし集中して戦いたい。勝っているので非常にムードは良いし、みんな前を向いている。次戦に向けて1分1秒で多く走ってもらいたい。コンディションが良ければ頭もクリアになる。うちが良いゲームができれば勝てると信じている」と力強く語った。

前節が終了した時点でINAC神戸レオネッサのリーグ優勝が決まり、浦和の2位も確定。とはいえ残り2試合に向け全力で勝点6を取りにいく構えだ。

「I神戸さんの優勝が決まり、うちの2位が決まった。3連勝ができて今の順位を取ることができたと思っている。マイナビ仙台レディース戦はセットプレーで3点取れたので非常に良かった。守備はゼロで抑えることはできていないが、次に向けて得点を取りにいく。まだI神戸から得点を取っていないので取りたい」(楠瀬監督)。

昨年11月の前回対戦では0−2で敗戦。決定機を握りながらも、あれよ、あれよという間に失点を重ねてしまった。今回、国立競技場という大舞台でその借りを返したい。

「I神戸の星川敬監督は勝者のメンタリティーを育てている。ここまで6失点は優秀なチーム。なおさら、こじ開けたい思いがある。打ち合いになっても1つでも多く点を取りたい。次は特別な戦い、うちの真価が問われる」と決意を語る。

現時点で浦和の総得点は「37」。一方のI神戸は「30」だが、意地を見せ、さらに突き放しダントツの得点記録を打ち出したいところ。

楠瀬監督は「贅沢は言えないが、I神戸に1−0のような痺れる試合をすれば選手は相当、自信が付く。ただ複数得点の打ち合いになると思う。FW菅澤(優衣香)が得点王を狙える位置にいるので取らせたい。がっぷり四つに組めば、うちに分があると感じている。前回のような試合にならないようにしたい」と話すと「パスワークと言えば、うちの方が長けていると思うが、相手は速い攻撃で強烈な2トップがいる。前回、敗戦した悔しさがあるのでぶつけていきたい」と続けた。

アウェイとはいえ会場はWEリーグ初開催となる国立競技場だ。「男子トップが国立競技場で優勝しているので縁起は良い」と楠瀬監督は言う。

リーグ1位と2位の好カード。リーグ最小失点を誇るチームに対し、攻撃的スタイルを貫き複数得点で勝つことで国立競技場に赤い歓喜の輪を作りたい。

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