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試合レポート|2021 WEリーグ プレシーズンマッチ・ノジマステラ相模原戦=ポイント|レッズプレス!!

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2021 WEリーグ プレシーズンマッチ・ノジマステラ相模原戦=ポイント

完勝にも喜ばず……強豪であり続けるための“見えない敵”との戦い

(佐藤亮太)

5−1の完勝だった。眠気まなこの前節・仙台戦に比べ、相互補完のサッカーが戻っていた。雨、風が吹きすさぶ中、打ちも打ったり23本のシュート。

「練習でやってきたことが出なかった」とノジマステラ相模原の北野監督。志向するサッカー、チーム編成が過渡期とあってか、十分な実力が出なかったのかもしれない。

それを差し引いても、今日の浦和は良かった。2試合連続ゴールの菅澤が7本のシュートを打てば、菅澤と同じく2得点の塩越はかのモハメド・アリを形容した「蝶のように舞い、蜂のように刺す」といった動きを披露。

実質3アシストの安藤をはじめ、水谷のチャンスメーク、復帰2戦目の柴田も徐々に勘を取り戻りつつあるようだ。

得点の流れも同様。1点目のオウンゴールは除いて、いずれも流れるような展開。後半、カウンターで1点献上となったが総じて内容は悪くない。

就任初白星に楠瀬監督はさぞ喜ぶと思いきや、意外にもそうではなかった。

「決してほめていないわけではない。全体的にはもう少し攻撃のリズム感をあわせたかった。(失点シーンは)後半になって風下になっていること、ピッチが滑りやすいことを忘れていたわけではないが、注意力が漏れていた。相手に突破されて、あのようなシーンになったら止められないが、その前の準備段階で十分ケアできたはず」と指摘。

また追求という言葉を使いながら、さらに高い精度をチームに求めているようだ。

この要求の高さ。またこの高い要求に選手がついていけるからこその言葉。そうでなければ、ライバルたちにすぐ蹴落とされてしまう危機感があるからだろう。

思えばチームは森体制3年目。3年目といえばチームの成熟期だが、同時に起こり得るマンネリとの戦いにもさしかかる。同じ選手がピッチに立ち、同じようなサッカーをする。精度と確度を練磨するとともに、新陳代謝がなければチームの強化発展はない。

その中、点差がついたとあって終盤若手が多く起用された。レポートで紹介したが、島田が出場時間約10分で4本のシュート。GK福田も間一髪のシーンでナイスセーブを見せた。

「多くの若い選手がピッチに出て十分できた、そのことのほうが喜びは大きい」。楠瀬監督の顔がほころんだ瞬間だった。

強くあり続けようとするチーム。その敵は目の前の相手だけではない。必ず起こる経年劣化、そして競争を促す若手の育成・台頭と、課題は外よりもむしろチーム内にある。

だからこその森総監督、楠瀬監督体制なのかもしれない。

次の試合は来月22日。相手は捲土重来のINAC神戸。

「今までやってきたこと、今日新たに発見したところ、良いところ、悪いところを整理して、次に向けて精度を上げたい」と指揮官。

われわれには見えづらい敵と戦いながら、チームはさらに前に進む。


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