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試合レポート|2020プレナスなでしこリーグ1部第16節・愛媛FCレディース戦=コメント1|レッズプレス!!

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2020プレナスなでしこリーグ1部第16節・愛媛FCレディース戦=コメント1

森栄次監督「選手をどうやって光らせるかしか考えていない」
菅澤優衣香「ことしはサッカーを楽しくできている」
塩越柚歩「たくさんの方の応援のなかで優勝することができて良かった」

《森栄次監督》
(試合後の優勝セレモニーにて)
ことしはコロナというイレギュラーなことが起きた中で、選手は走り、思い通りにサッカーを描いてくれた。ありがとうございます。

あと2試合ありますが、優勝できたこと、ここ浦和駒場スタジアムでできたことはうれしく思います。もう一度、大きな拍手を選手たちにあげてくれませんか?

Q:この2年間については
A:順調すぎるくらいここまできた。選手はどういうことをやればいいのか?を考えてプレーしたことが成長につながった。

Q:ことしは積極的な守備が目立ち、功を奏していましたが。
A:センターバックの2人には多くの注文をした。ひとつのことだけでなく、同時にふたつのことをやりなさいと常に要求してきた。前につぶしに行く、プレイスバックをする、スペースを見ることを強調させた。きょうに関しては長船選手を少し前にやることで高い位置でボールを取ることができ、相手陣内でサッカーができた。

Q:結果的に日テレ・東京ヴェルディベレーザを上回ることができた要因は?
A:個のところが劣っていた印象があった。そこをグループで崩しにいったり、運動量が増えたこともあるが、ひとつのボールをみんなで追うことを作業した。そのことが上回った要因。

Q:最多5得点となりましたが、きょうの雰囲気と関係はありますか?
A:それはどうかわからないが……どの試合でも点を取りに行こうと話しているが思うようにいかないこともあった。きょうは前からのプレスがうまくハマって早い時間帯でゴールすることができた。
1点取ったら、2点目、3点目取りに行こうと伝えている。きょうはその点がうまくいった。
あとは優勝がかかっており、多くのお客さんが来てくれたということもあって、後押しされたと思う。

Q:リーグはまだありますが、昨年、悔しい思いをした皇后杯へのリベンジもあると思いますが。
A:正直、皇后杯のことはまだ考えてはいないが、決勝まで勝ち進み、多くの人が見るなか、勝てず、悔しい思いをした。その悔しさを選手にはまだ残っていると思う。決勝まで行ける良い準備をしたい。

Q:就任当初、森監督は選手たちの頑張りが報われるような結果をと話していたと記憶しています。そのことがひとつ結実しましたが、思ったより短い時間で達成できたと思いますが、その理由は?
A:この2年間で、ここまでできるとは思わなかった。正直、もう少しかかると思った。選手をどうやって光らせるかしか考えていない。そのことが選手たちにストレートに伝わった。グループでやるうえで良い方向になったことで良い結果につながったと感じている。非常に嬉しい。

Q:200試合出場セレモニーで安藤選手を「モッている選手」と言いましたが、どの点がでしょうか?
A:安藤選手が出場したワールドカップの舞台、その場にいるだけでもモッている選手であり、前節の伊賀戦ではゴールを決め、INAC神戸戦で決勝ゴールを決めた。そうした意味でも姉御肌というか……そのことも含め、モッているかなと。

《菅澤優衣香》
前半に4得点獲れて良いゲームになった。失点はセットプレーでやられてしまった。後半も自分たちの時間帯が作れた。チーム全体でしっかり勝ち切れた。

チーム全員で目の前の試合を勝ち切っていこうというのを、浦和レッズレディースらしいサッカーを通して表現でき、勝ち切ることができた。まだ2試合残っている。その2試合でも勝ってこその本当のチャンピオンチーム。まだまだ気は抜かずにやりたい。

Q:全体的に良い距離感でプレーできたと思いますが。
A:ことしはチームの距離感が良く攻撃のときはすぐボールを奪い返して、すぐに攻撃の転じることができている。
例えばひとり、ドリブルを仕掛けたとき、2人、3人と周りの選手が走っていて攻撃に厚みができ、得点につながっている。

Q:現在16得点ですが、得点王についてはいかがですか?
A:まだ2試合残っているので油断せず、出た試合でしっかり決めて、得点王を決まったときお祝いしてもらえるようなことになればいい。

Q:リーグ優勝は初めてですが実感はいかがですか?
A:実感はまだなかったが、柴田キャプテンが優勝カップを掲げたとき、優勝したんだな〜と感じた。自分自身、なでしこリーグでタイトルを獲ったことがなく、いまいる選手で獲りたい気持ちが強かった。それができてよかった。
結果とともにことしはサッカーを楽しくできているシーズン。残り2試合でもチーム全員でしっかり勝って楽しいサッカーをしたい。

Q:今季、ここまで最少失点ですが、堅守があるからこその菅澤選手の得点と思いますが。
A:身体を張って、守ってくれるので、得点を獲るポジションでいつも守ってくれるので、絶対にゴールして、恩返しというか……後ろの選手が楽になるようなプレーを意識している。

Q:菅澤選手は守備でも貢献していますが。
A:前にいるだけではなく、ゲームを作ることで周りの選手が流動的に動けるようになる。点を取ることだけでなく周りを生かすことも意識してプレーしていたことが結果につながった。

《塩越柚歩》
このホーム浦和駒場スタジアムで優勝を決めることができたということが本当に良かったし、嬉しかった。バックスタンドも開放して頂いて、今季で一番お客さんが入った状態で、たくさんの方の応援のなかで優勝することができて良かった。

Q:今日の自身のプレーを振り返って
A:自分はトップ下でプレーしたのだが、相手のフォーメーションがどんな形でくるかが分からなくて、スカウティングによると、そのトップ下のところが空くから、間で受けて、ボールをおさめたり、そこから流れを作ったりすることで、ボールはスムーズにまわっていくという感じだった。でも、前半はなかなかそれがうまくいかなくて、相手のラインが高いなかで、自分自身、そのラインの裏に抜けられなかったし、自分がボールに関わる回数や、間で受けてターンできる回数はあまりなくて、それでも点が入ってくれたおかげで、試合は優位に進めることができて良かったが、試合の流れというなかでは、そんなに良いプレーが出来たなという感じではなかった。うまくいかなかったなという部分はあった。

自分の得点は、ボールを受けてから、右から人がすごく(自分のことを)呼んでいて、左からは(猶本)光さんがすごく呼んでいて、お互いの声はとてもよく聞こえていたが、なかなかパスコースがなくて……。でも、呼んでくれたおかげで、自分が結構フリーになり、シュートを打った瞬間は覚えていないというか、思いきり足を振り切った結果、ゴールに入ってくれて良かったという感じだった。

Q:レディースはこれまで良いところまで行きながら、タイトルに届かなかった。今季、結果を残すことが出来た要因は?
A:今季、森さんの2年目で、チームでやりたいサッカーが浸透して共有できているという部分で、試合を重ねるごとにチームの流れだったり、雰囲気がとても良いし、去年に比べ、シーズンを通して、今のところ、結果だけを見ると、1点差のゲームが多いのだが、なかなか点を取ることができない時間でも、「大丈夫だろう」という雰囲気、良い意味での「点が入るから大丈夫」という雰囲気がみんなから感じることができていた。

1点取られても、取り返せる、大丈夫というメンタル的な部分で成長したのもある。昨シーズン、ベレーザに勝ちきれなかったり、INACに勝てないということもあったが、後半に体力の部分で落ちてしまったり、走り負けてしまったり、後半に入れられることが多かった。今季は、体力的に、走りのメニューをしたとかではなく、ボールを持つ時間を長くしようと常に言っていて、ボールを持つ時間を長くしたり、選手同士の距離感が良いと、ボールをなくした瞬間にボールを奪えて、ボランチの2人が中心にボールを回収してくれて、試合を優位に進める試合が多かったのが結果に出ていると思う。

Q:皇后杯もあるし、来季はWEリーグもある。なでしこジャパンにも選出され、今後目指すところは?
A:今季、みんなで頑張ってきたリーグを優勝できたことは1つの目標達成となるが、良いシーズンの締めくくりができるように皇后杯での優勝も目指して、タイトルを獲りにいきたい。今季、良いシーズンになるように、残り2試合に勝って、皇后杯もタイトルを獲って、自分自身もチームのなかで成長して、欠かせない存在になっていけるように頑張る。

Q:前回優勝からのキャリアを振り返り、今回の優勝をどう捉えているか。
A:2014年の優勝は、2種登録だったが、高校2年生で、試合には全く絡んでいなかった。もちろん、目の前では見ていたが。レッズレディースに上がって、良いシーズンだけではなく、なかなか勝てないシーズンもあったし、自分自身が出て勝てなかったりも、いろいろとあったが、今季は今のところ、全試合に出させてもらい、今日も多くの方の前で、点も決めることができ、記念すべき日に良かったなという気持ち。

Q:今までの積み重ねが今季、どういうところに生きているか。
A:去年の皇后杯からすべてスタメンで出させてもらい、サポーターの方かも期待の声があったなか、今季は、はじめの2節はスタメンではなく、なかなか(周りの)期待に応えられないシーズンになるかもしれないと思ったが、そこからコンスタントに試合に出られるようになり、なでしこジャパンの合宿にも選ばれた。それも、このチームが首位で、優勝を狙っているチームで、周りの選手の助けの部分もある。やりたいポジションも、森さんになり、やらせてもらい、みんなが生き生きとプレーでき、自分もサッカーを楽しいなと思えるシーズンだった。楽しむという部分が結果につながっているなと思うが、優勝に繋がって本当に良かった。

Q:ホイッスルが鳴った瞬間は。
A:決まった瞬間は、一瞬、実感がわかず、サポーターの拍手やセレモニーでジワジワと実感が湧いてきた。


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