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試合レポート|2020プレナスなでしこリーグ1部第15節・マイナビベガルタ仙台レディース戦=ダイジェスト|レッズプレス!!

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2020プレナスなでしこリーグ1部第15節・マイナビベガルタ仙台レディース戦=ダイジェスト

古巣・仙台戦で佐々木繭が1ゴール1アシストの恩返し

(佐藤亮太)

雨の浦和駒場スタジアム。リーグは残り5試合。頂点に向けて最終コーナー、ラストスパートをかけたいマイナビベガルタ仙台レディース戦。浦和の先発メンバーは前節と変わりなし。16日(金)に発表されたなでしこジャパンに招集された6人は揃い踏みとなった。なお、昨季まで浦和に在籍した仙台GK松本真未子が先発。FW白木星はベンチスタートとなった。

試合はいきなり動いた。2分、右サイドからのこぼれ球を拾った佐々木のミドルシュートが決まり、早速先制。9分には清家→猶本→清家とつないで、右サイドからのクロスに中央で菅澤がシュート。11分、塩越→猶本がロングシュートと主導権をがっちり握ると、22分には左サイドから佐々木のクロスに菅澤が右足で合わせて追加点。

32分、FKのチャンス、猶本のシュート性のクロスを南が押し込んだがオフサイドの判定。38分には猶本からパスを受けた清家が右サイドからペナルティーエリアに進入し、シュートも枠外。アディショナルタイムには猶本がミドルシュートを放ち、押せ押せの前半だった。

後半、“浦和に手ぬかりなし”といきたかったが、2−0の折り返しは何より危険なスコア。さらに雨が強くなり、連係に齟齬が見え始める。不安は的中した。51分にロングシュートのこぼれ球を詰められて失点。前半のお返しとばかりに仙台に攻められ、その後はオープンな展開となり、互いにチャンスを作る。

68分、塩越のシュートがバー直撃。76分、途中出場の安藤が、80分には清家がドリブルで進入してシュートを放つもブロック。終了間際には安藤のカットから高橋がドリブル→遠藤→FW安藤がシュートしたが決定づける追加点が挙げられなかった。試合は浦和が2−1で勝利。勝点を「34」に伸ばした。

《スタメン》
GK池田咲紀子
DF清家貴子・長船加奈・南萌華・佐々木繭
MF栗島朱里・柴田華絵・塩越柚歩・猶本光・水谷有希
FW菅澤優衣香

《サブ》
GK福田史織
DF乗松瑠華・高橋はな・長嶋玲奈
MF遠藤優・加藤千佳
FW安藤梢

《交代》
51分 MF栗島→FW安藤梢
67分 FW菅澤→DF高橋はな
80分 MF猶本→MF遠藤優

前節、日テレ・東京ヴェルディベレーザ相手に好ゲームをしながら2−3の敗戦。そんな悔しさもなんのその。後半の失点と追加点が挙げられなかったことは悔やまれるが、盤石の試合運びだった。

特に前半は完璧に近かった。流動的なポジションチェンジ。それでも破たんのない個々のポジショニングの良さ。長短織り交ぜたパス。思い切りの良いシュート。ピッチの11人しか分からない世界が繰り広げられた。特に前半、浦和は仙台にまったくボールを渡さなかった。取られても人数をかけてすぐに回収し、素早く攻撃に移行。仙台のロングボールにも冷静に対応した。

「(前半のようなプレーが)いつもできれば」と森監督は話すが、その表情には手ごたえがにじんでいた。

今日はなんといっても佐々木が光った。ともに「思い切って蹴った」という1G1Aもさることながら、守備では26分、仙台CKのシーン。混戦であわやの場面で大きくクリア。おとなしいイメージの佐々木が良い意味で目立った。

そしてトップ下の猶本。パスだけでなく強引な突破からのクロス、そしてロングシュートとプレー自体に力強さと説得力が増してきた。これまで何度もなでしこジャパンに招集されたが、当落線上を漂っていた。今回は違うとばかり、レギュラー定着へ名乗りを上げるような力強いプレーが印象的。その点が高倉監督に評価されたはずだ。

試合を総じて「1点を取ることよりそれ以上失点せず、勝ち切ることがいまは大事」と塩越。後半に1失点したのち、仙台に押される時間帯はあったが、それでもしっかり守り多くのチャンスを作って勝てたことは収穫だ。

どこまで強くなるのか?さらなる伸びシロを感じさせる浦和レッズレディース。ホームゲームは残り2試合だが、ぜひ浦和駒場スタジアムで見てほしい。一見の価値ありだ。


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