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試合レポート|2020プレナスなでしこリーグ1部第13節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦=コメント|レッズプレス!!

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2020プレナスなでしこリーグ1部第13節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦=コメント

《森栄次監督》
調子の良い千葉はしっかり守備を固めてくると分かっていたので、そこをいかにぶち破るかを今日のテーマにした。崩す上で仕掛けたり、ワンツーパスを入れることを意識した。前半を2−0で折り返すことができて、気持ち的にラクになったが、とにかく3点目を取りにいこうと指示しながら後半に入って、3−0の結果となった。失点ゼロという数字が良かった。

Q:今日の試合は完勝だったと思いますが、その中でも課題はありましたか?
A:欲を言えば、ハーフタイムに選手に伝えたのは緩急を使いながら、ためながら、ボールを動かすこと。急ぎ過ぎると体力的に厳しくなってしまう。2−0で勝っているので少し相手を見ながら、試合を進められればなと思った。もう少し間を作ろうと伝えた。またボールの失い方でもう少し整理できればなと感じた。

Q:猶本選手ですが、これまでは前半のみの出場が多くありました。その理由を監督は以前、チームにフィットしていないからという趣旨のことを話していました。今日、そして前節が先発フル出場だったことを考えると、だいぶフィットしてきたというように捉えることができますがいかがでしょう。
A:いま、猶本はトップ下のポジションで相手の隙間、隙間でボールを受けながら、ボールを持ったり……まだ守備面ではいまひとつな部分があるが、猶本の場合は前に出たときのパンチ力があるので、その点に期待している。細かいボールタッチなどで周りとの関係が合ってきているなと感じている。

あとはセットプレーで良いキックを持っているので、ペナルティーエリア内で待っている選手とうまく合っている。キッカーとして良いボールを蹴れている。

Q:相手の状況を見ながら、選手が適切に対応できると感じますがいかがでしょう。
A:その点での成長はある。まずは怖がらないというところが非常に良い。相手のプレッシャーの速さにこちらが合わせて対応すると、相手の形にハマってしまう。そうした場面で相手をいなしたり、ボールを運んだりすることができている。千葉は[3−4−3]の布陣なので、空く場所ができるので、スペースを狙って進入してゲームを作ろうと話した。

猶本が比較的空きやすいポジションになるので、猶本を見ながらゲーム運びをしようとも伝えた。

Q:3−0の結果ですが、特別良かったというようには見えませんでした。それだけチーム自体の質が上がり、安定した試合ができてきた印象がありますが、どうでしょうか?
A:そこまで考える余裕はない。一戦一戦戦っていくだけなので、周りを見ていないというか順位もあまり見ていない。相手に合わせるばかりでなく3−0のスコアとなり、選手は頑張ってくれたなと感じている。

Q:2列目の役割やバランスについて、どう考えていますか?
A:非常に良いと思う。特に柴田や栗島のボランチは……柴田の運動量は半端ないと評価していて、ピッチに11人ではなく12人いるような運動量の豊富さがある。栗島のつぶしや読みの部分。また後ろにワザと出させるタイミングの取り方など、後ろから見て、このあたりに出ると出どころが限定されるというか、分かりやすい守備を2人はしてくれる。後ろもインターセプトができたり、連係ができている。あの2人に関してはボランチとして前に行ったり、後ろに行ったり、つぶしたりとバランスよくプレーしてくれる。

Q:安定感のある試合ができているのは、複数のポジションができる選手がいることにつながっていると思いますが。
A:おっしゃるとおりで、いつも言っているのはポジションだけではなく、一瞬、一瞬の判断の中で同時に2つのことができたほうが良いと常に言っている。例えば、ボールを見ながら相手のスペースを見たりなど、常に2つのことを意識するように伝えている。

またポジションに関しても、ちょっと無理かなと思っても無理にやらせて、そのポジションの大変さを知ってくれたほうがいろいろ良いかなと感じている。そういうことから前や後ろのポジションをやらせている。

《栗島朱里》
3点取れて、無失点で勝てたことが良かった。

Q:相手が5バックになりますが、崩すイメージは?
A:試合が始まる前から5バックを予想していた。後ろに5人下がったときの練習はしていた。下がられたとき、突破する個の力とともにセットプレーも大事。そこで点を取れて良かった。また5バックに下がった前のスペースをうまく突こうとした。

Q:相手の攻撃の芽を摘む役割をまっとうしていたと思いますが。
A:セカンドボールを先に取れると試合運びがラクになると意識していた。

Q:安定した戦い方ができている要因は?
A:皆が目の前の試合を勝とうと思ってピッチに入っている。すると、おのずと目の前の相手に負けたくない気持ちが出てくる。球際で負けなかったことが結果につながっている。

相手によって弱点や強みがそれぞれあるが、そこをうまく突いていければということもある。ただ、そもそも自分たちのサッカーをやることで相手もイヤがる。今までやってきたことをブレずにやろうとしている。

Q:だいぶ気が早いですが、優勝も見えてきたようですが。
A:あんまり意識し過ぎると……というか、意識しないように目の前の試合に勝つことだけ。

Q:ボランチとしてどういったところを意識していましたか?
A:今日は特にうまくいったが、中盤の距離感が良いとこちらにテンポをもってこられる。

Q:前節、C大阪堺レディースに引き分けましたが、今日のような結果を出せたことは大きいのではないでしょうか?
A:前節も勝ちたかったが、負けなかったことはポジティブに思う。毎試合勝点3を取りにいっているが、今日のように得点できて完封できたことが大きい。

Q:首位を走り、優勝が少しずつ見える状況になってきましたが、どのような心持ちでしょうか。
A:もちろん全員優勝したいし、目指していることだが、あまり先ばかり見ていると足元をすくわれる。目の前の試合に勝てないと、絶対に優勝は見えてこない。たまに優勝という言葉は出るが、今日の試合、まずは勝っていこうとみんなで話をしている。

《長船加奈》
前半、良い形で2点取れて、ボールも良い形でつなげることができた。後半の最後のほうは押し込まれる時間帯があったが、ゼロで抑えられたことはポジティブに捉えている。

Q:千葉は[3−4−3]でしたが、リスクマネジメントについてはどうでしたか?
A:前線の大滝選手、成宮選手に集めてくるのは想定内だった。そこを離さないようにした。1人余るのではなく後ろ3枚で離さないようにと指示があった。間に落ちた選手にもついていけるようにしていた。

(ボランチとの距離感について)相手がイヤがって落ちていく形が多かった。ボランチの選手には間に落ちたら、ボールを取りにいくように声をかけた。

Q:崩されたシーンもほぼなく、シュートも打たせなかった印象ですが。
A:裏のスペースをやられても、中を固めたことでうまくできた。

Q:次節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦に向け、どういった点が大事になりますか。
A:まずは守備から入ること。ボールを奪うことができれば、良い攻撃につながっていける。良い守備を心がけるのが大事。またほかの上位チームに対してもやれているので、試合を重ねるごとに自信がどんどんついてきている。相手どうこうではなく、自分たちでどのように戦っていくかを意識している。個人的にも順位に関係なく、目の前の試合にむかっていけている。それはチーム全体に感じられる。


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