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試合レポート|2020プレナスなでしこリーグ1部第10節・伊賀くノ一三重戦=ダイジェスト|レッズプレス!!

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2020プレナスなでしこリーグ1部第10節・伊賀くノ一三重戦=ダイジェスト

(石田達也)


エース菅澤優衣香がチームに勝点3を呼び込み、前半戦を首位で折り返す

11日(土)、浦和駒場スタジアムで2020プレナスなでしこリーグ第10節伊賀くノ一三重戦が行われ、2―1で浦和レッズレディースが勝利し、5連勝を飾った。

対戦相手の伊賀FCは、勝点8の7位。タイトル獲得を目指す浦和Lにとって負けられない相手だ。

この日は[4−4−2]の布陣でスタート。最終ラインには、栗島、長船、南、佐々木が並び、中盤には塩越、水谷、柴田、猶本が入り、2トップには清家と菅澤が構えた。

3分には、ファーストシュートをドリブルでカットインをした清家が放つが、その後はフィジカルで押され、ビルドアップ時にパスを奪われるシーンが多発し劣勢に。すると指揮官は清家を右サイドバック、栗島をボランチに、水谷を左サイドハーフ、そして猶本前線に配置替え。通常の[4−2−3−1]の形に戻す策に出て対処する。

「清家をトップにしたのは相手の最終ラインを下げさせるところ、ただ流れの中で上手くいかず中盤がなくなったので栗島をボランチにしたことで支配できるようになった」(森監督)。

浦和Lが徐々にリズムを取り戻すとパスワークで上回り、伊賀FCを押し込みセットプレーの回数を増やしていく。

そして41分、ゴール正面約18メートルの位置でFKの機会を得ると、猶本が蹴ったボールは相手キーパーの手を弾きネットに吸い込まれた。セットプレーに強みを持つ伊賀FCのお株を奪うかのようなゴールとなった。

1−0で後半を迎えると、伊賀FCは長いボールを前線に入れて圧をかけてくるが、浦和Lは冷静に対処。セカンドボールを回収し、攻撃につなげる。

相手の意識が浦和Lの右サイドに傾くと、左サイドを有効に使い進撃を始める。アウェイチームにシュートシーンを作らせていなかったのだが、67分、コーナーキックから失点。

次の1点を巡り両者の戦いはオープンとなり、それぞれにチャンスは訪れていたが、90分に、この試合に終止符を打つ得点が生まれた。

ハーフラインから遠藤がドリブルで運んだボールを、安藤がシュート。キーパーの弾いたボールに、詰めていた菅澤が左足で押し込み逆転弾を奪った。

菅澤は「安藤選手がシュートを打った時は入ったと思ったが、キーパーがこぼしたら狙う意識はあったので相手より早く反応した。角度は狭かったがFWとして落ち着いて決めることが出来た」とエースとしてのゴールに安堵の表情を浮かべた。

まさに今季のチームを象徴する勝ち方。リーグ2位の得点力を発揮した形だった。

攻め込まれた場面では全員が体を張り、攻撃では前線の選手がそれぞれの特長を発揮した試合でもあった。

森監督は「非常に厳しいゲームだった。ピッチもスリッピーで思うような展開にならずフィジカルなゲームとなった。選手が体を張って頑張ってくれて2−1の勝利となった」と振り返った。

これで勝点を24に伸ばし、リーグ前半戦を首位で折り返した。


日時/9月12日(土)17時キックオフ
会場/浦和駒場スタジアム
試合終了/2対1
観客数/774人
主審/ 杉野杏紗
副審/伊藤実奈子、柳澤健太
第4の審判員/阿久津弘美


浦和レッズレディース
監督/森栄次

先発
GK:池田咲紀子
DF:清家貴子、長船加奈、南萌華、佐々木繭
MF:栗島朱里(75分→高橋はな)、柴田華絵、水谷有希、猶本光(56分→安藤梢)、塩越柚歩(85分→遠藤優)
FW:菅澤優衣香

サブ
GK:福田史織
DF:乗松瑠華、高橋はな、上野紗稀、長嶋玲奈
MF:遠藤優
FW安藤梢


得点
41分 猶本(浦和L)
67分 道上(伊賀FC)
90分 菅澤(浦和L)

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