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試合レポート|2020プレナスなでしこリーグ1部第1節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦=試合展開|レッズプレス!!

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2020プレナスなでしこリーグ1部第1節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦=試合展開

開幕戦勝利!エース菅澤2得点!

後半は千葉におされる時間が多くなったが、全体を通してみれば、前半から決定機を確実にモノにした浦和の攻撃力が試合を優位に進め、開幕戦は、4ー1で浦和が勝利した。

7月18日(土)、新型コロナウイルス感染症の影響で延期されていた2020プレナスなでしこリーグ1部が待望の開幕を迎えた。第1日は、昨季リーグ2位の浦和レッズレディースを含む3試合がリモートマッチで、各地で開催された。

浦和の対戦相手は、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース。千葉のホーム、ゼットエーオリプリスタジアムにて17時、キックオフの笛が鳴った。

今季、千葉からの新加入で、レッズプレス!!の『REDSインタビュー』に登場したMF上野紗稀は、左サイドバックに位置し、先発出場。リーグ、皇后杯の2つのタイトルを狙う、就任2年目となる森栄次監督が選んだ開幕戦のメンバーは、以下の通りだ。

GK池田咲紀子
DF清家貴子 長船加奈 南萌華 上野紗稀
MF栗島朱里 柴田華絵 水谷有希 猶本光 佐々木繭
FW菅澤優衣香

今季、浦和に復帰したMF猶本は、FW菅澤を頂点に、0.5列下がったイメージ。ゴールに近い場所で、ボールを引き出しながら、前を向いた時には力強いシュートを放つ。ボールを持った時の最初の選択肢が『シュート』と感じられるプレーを後半の途中交代まで続けた。対する千葉には、今季より浦和OGのMF岸川奈津希が在籍し、ボランチで先発出場した。
猶本の復帰による変化と共に、昨季の良い印象は続く。攻撃的MF水谷が、今季も積極的に仕掛けていく。豊富な運動量を生かしてボールに絡み、果敢にシュートを狙うほか、右サイドバックのDF清家貴子が攻撃参加したあとのカバーリングや、逆サイドの中盤の穴を埋めるフリーランニングで、チームを助けた。

10分、試合が動いた。浦和は、左サイドで佐々木→栗島の連携からの崩し、しっかりとボールを動かして攻撃を展開。パスをカットされても、柴田→猶本が前線へ繋ぐ。最後は清家が仕掛け、右CKを得た。右CKのキッカーは、猶本。ニアサイドへ蹴り込んだボールに、清家が頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。開幕戦は、浦和が先制した。

19分には、連携から猶本が巧みに前を向いてボールを受け、ペナルティエリア内から力強いシュートで仕留めた。2ー0と追加点を決め、試合は前半の飲水タイムに入った。今季のリーグ戦、この時間がどのように試合の流れに影響するか。再開後も、浦和は攻撃の手を休めることはなかった。

36分、2点目を決めた猶本は、千葉GKが前に出ていることを確認すると、ボールを受けるとすぐに、30メートル近い位置からゴールを狙った。意外性のあるシュートはGKによって阻まれるも、左CKとなり、チャンスを広げた。

左CKは、上野が担当。千葉のクリアにあうが、クリアボールが左後方をカバーしていた佐々木に渡る。佐々木は、長いボールを正確に中央へ入れ、このボールをDF長船が競り、こぼれ球にFW菅澤がつめて、シュート。セットプレー直後の好機とあって、打点の高い長船がアクセントになった。役者が次々にゴールを決めて、前半だけで3ー0と大きくリードを広げた。

後半開始。49分、右CK猶本のボールに菅澤が頭で決め、4ー0。シュートの勢いがGKを勝った印象だ。

だが、後半は自陣で千葉に攻め入られるシーンが増えた。65分には失点し、完封ならず。90分間すべて、浦和ペースで運ぶ試合は少ないものだが、苦しい時間帯の我慢は求めていきたい。後半アディショナルタイムに入る直前にも失点し、スコアは4ー2へ。アディショナルタイム4分間、ボールを保持し、落ち着かせたいところ。GK池田咲紀子の声もピッチに響く。

浦和は、4ー2で勝利。菅澤は、得点王にむけて2ゴールと好調のスタートをきった。交代は56分:塩越柚歩、74分:高橋はな、81分:安藤梢が、それぞれピッチに入った。不安はひとつ。74分、前半から攻撃に絡んでいた清家が負傷交代する場面があり、次節以降の心配の種である。

(有賀久子)

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