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試合レポート|2019プレナスなでしこリーグ1部第6節INAC神戸戦=試合展開、コメント|レッズプレス!!

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2019プレナスなでしこリーグ1部第6節INAC神戸戦=試合展開、コメント

前半は浦和。後半はINCAC優勢に。試合を分けたのは決定力

首位死守のためには勝たなければならなかったが、少なくとも引き分けにできた試合だった。

プレナスなでしこリーグ第6節、勝点12で首位につける浦和レッズレディースは、浦和駒場スタジアムでINAC神戸と対戦した。

序盤から攻めに出た浦和。10分には水谷、菅澤、柴田とつないで、DFラインに飛び出した水谷がフリーでシュートを打ち、この試合初めての決定機。12分には菅澤のポストプレーから安藤がシュートとチャンスを作った。

しかし19分。INACの仲田のクロスはGK池田と長船の間に。対応に一瞬躊躇すると、岩渕にかっさらわれてそのままシュート。DF2人は追いつけず浦和が失点した。

まずは同点に追いつきたい浦和は、36分には吉良が右足の強烈なミドルシュート。

前半アディショナルタイムには安藤のパスが相手選手に当たってフリーの菅澤に届きシュート。左サイドから佐々木が走り込んできたが決まらず、前半は0−1で終了した。

前半は攻め続けた浦和。時間の経過とともに運動量が落ちることを予想してか、ベンチは後半開始と同時に吉良に代えて乗松を投入。59分には安藤に代え高橋を右サイドバックに投入。そして清家を右サイドに置き、より攻撃的にシフト。早めに交代のカードを切った。

一方、試合巧者のINAC。組織的な浦和に対して得意の個を前面に押し出して対抗。結果、後半は浦和が一方的に攻められた。

シュート数を見ると、全体では浦和の9本に対してINACは12本と大きな差はない。

しかし、前後半の内訳を見ると、前半は浦和が7本でINACが3本。後半は浦和が2本でINACが9本だった。

前半は浦和が、後半はINACが押していたことが分かる。

守備はある程度強度を増しているが、決めるときに決めないと惜敗となってしまう。また、決定力とともにゲームの流れを読む力と共有が今度の課題となる。

次節は5月7日(月)午後1時からアウェイでノジマステラ神奈川相模原と対戦する。

《スタメン》
GK池田咲紀子
DF清家貴子・長船加奈・南萌華・佐々木繭
MF栗島朱里・柴田華絵・安藤梢・水谷有希・吉良知夏
FW菅澤優衣香

交代
HT MF吉良→DF乗松瑠華
59分 MF安藤→DF高橋はな
75分 MF柴田→MF遠藤優

《森栄次監督》

こちらのセンターバック2枚が強いので相手にやられた感じはしなかった。(敗戦の理由は)前線のフィニッシュのところかなと。後ろはボールを奪えて、勝てているシーンが多かった。

前半、流れの中で得点が決まれば、試合は違う流れになった。今日は引き分けではなく勝ちたかった試合。点を取りに行きたかったので、攻撃に行ってしまった。個ではINACのほうが長けている。うちはグループで戦わなければならない。そのため、距離感を大事にしようと言っている。最後のところでは菅澤や清家頼みになってしまった。それなりにチャンスはあったが、枠に行かなかったとか・・・これもひとつのオプション。

(サイドバックの清家を前線に置く布陣について)実際は前半と後半15分、20分くらいまでの形をメインに考えており、最後までそのままの形でできれば一番良いが、試合の流れを見て「やられそうだな」と思ったら、清家を前に置いている。

今日は得点を取りに行きたい気持ちで清家を前に置いたが、代表クラス相手だともう少しかなと。本人もつらかったかもしれない。途中からならば、もっとフレッシュにプレーできたかもしれない。実力的に上のチームにどれだけできるか。点が取れない感触はないが・・・。

(リーグ戦ではINAC、日テレベレーザと優勝を争うチームに負けてしまいましたが)チームの現在地はそれほど低いわけではない。対等に戦えるところもある。あとはやはり決めるところで決めること。それができれば、もう少し試合を動かせると思う。

《池田咲紀子》

自分の中で一番ダメだなと感じたのは、気持ちを切り替えられずプレーに出てしまったこと。(失点シーンは)DFに割り切って任せればよかった。予測のまんま、最後のボールの判断がしっかりとできなかった。自分の判断のなさ。今日のような失点もあると割り切れれば、余裕を持って試合ができた。気持ちを切り替えられず、自分でどうにかしようと思いすぎた。自分の弱さと思い、受け止めたい。

《南萌華》
前半のうちに点を取り返せば一番良かった。後半、何度かチャンスはあったが、決め切れなかったのが課題。最後、みんな足が止まってしまったが、話し合いながら試合を進めればなと思う。後ろからのビルドアップで攻撃の形を作るのが今年のやり方だが、前半はできていた。後半、足が止まってしまった。試合を重ねることで全員で成長できれば良い。

《菅澤優衣香》
本当に今日は距離感良くできて、特に前半は攻撃がスムーズにできた。セカンドボールもうまく拾えていたが、後半でも続けたかった。それができた中で、早い時間帯で先制点が欲しかった。

出てくるボールも良く、相手も何回もやっているので、持ち味を生かしてボールを収められた。危ない場面はあったが、怖かったのは前半の失点のシーンだけだった。チーム全員で修正して、次の試合に備えたい。

《水谷有希》

いつも通り攻撃しながら、もしボールを失っても奪い返す距離感を前半はできた。そこからチャンスも生まれた。失点した後はやり方は変えていないが、気持ち、前めには攻めた。

後半途中から清家が前に入って、ロングボールを起点に攻めた。そこで後ろと前にギャップが生まれて大きなスペースができる中、相手と戦わなければならなかった。(コンパクトに距離感を保たなければならないのに)そうした状況を生んでしまったことで余計な体力を使ってしまった。点が取りたかったので、頑張って前に行って、取られたとしても蹴らせないようにできればよかった。前に行ってはいるが、微妙に蹴られてしまうようでは、バランスが悪くなり、良い距離感が保てなくなる。

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