3月23日(日)、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場。

AWCL準々決勝での敗退が決まり、残されたタイトルは、3連覇のかかるWEリーグのみ。GK池田咲紀子は「この悔しさを忘れない。リーグ優勝に、もう1回シフトしていく。リーグ優勝にちゃんと向かって進んでいく、というところに切り替えていく」と顔を上げた。

“強くなったな……”

重苦しい雰囲気をはね返そうとする姿に、そう感じた。

だが、この時すでにクラブは違う道を選択していた。

激震が走った。敗退の2日後、3月25日(火)付けで、クラブは楠瀬直木氏との契約を解除し、同時に強化スタッフに加わっていた堀孝史氏の監督就任を発表した。リーグ戦は、8試合を残すタイミングであった。

リリース日の囲み取材［クラブ公式ホームページより、抜粋］の中で、工藤輝央スポーツダイレクターは「我々が掲げてるビジョンを考えたときに、2028年にクラブワールドカップの開催が正式に発表されましたけど、そこを目指す、一番の目標に置いたときに今後どう進んでいくかというのを考えて、今回の結論に至ったっていうところです」「（AWCL敗退が理由か？）そこだけではありません。理由の一つではありますが、総合的に判断をしてということです」「堀監督に関しては、攻撃のアイデアと方法論を持っている方なので、そこを期待しています」と語っている。

優勝の可能性を残す状況での監督交代に、多くの選手が「なぜ、このタイミングで監督を交代するのか？」とクラブに驚きと疑念を抱いた。だが週末には、首位・INAC神戸レオネッサとの直接対決が控えている。現状を整理する時間などなく、・・・・・・
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