(有賀久子)

普段は熊谷からバス移動、今回は新幹線も利用して疲労回復!
2対1で埼玉ダービーを制した浦和は女子ACLプレ大会決勝戦をはさみ、次節INACと直接対決

3月3日(日)にINAC神戸レオネッサ戦でドローに終わってから、三菱重工浦和レッズレディースは勝ち続けている。12連勝だ。そして、いよいよ今週、5月10日(金)に浦和駒場スタジアムに韓国・仁川現代製鉄レッドエンジェルスを迎え、AFC Women’s Club Championship 2023の決勝戦に挑む。

準備期間は、わずか中3日。今節ですら、前節から中2日で迎えるハードスケジュールだ。チームバスは試合後、監督、選手を乗せ、熊谷駅に向かった。仁木俊雄強化担当部長によれば、熊谷駅から新幹線を利用して、さいたまに戻ったという。

普段、ちふれASエルフェン埼玉戦の帰りは、全行程、バス移動。だが、きょう5月6日(休・月)は、大型連休の最後である。

仁木強化部長は「決勝戦を控え、いち早く疲労を回復してもらいたいところで、渋滞にはまる可能性があった。チームとも話をして、(新幹線を利用することを)決めた。もうあとは、タイトル獲得のためにやりきるだけ」と語り、強化部門としてチームの勝利のためにやれることを全てやっているという構えを示した。

この臨機応変さは、浦和レッズならでは、と言えるのではないか。

WEリーグ第19節・ちふれASエルフェン埼玉との埼玉ダービーは、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた。10日(金)に控える女子ACLプレ大会決勝のため、三菱重工浦和レッズレディースとアルビレックス新潟レディースは、すでに1試合多く消化している。暫定順位で、2位のINAC神戸レオネッサに勝ち点7差をつけて、浦和は首位に立っていた。

3位・新潟は2位・INACとの直接対決。浦和よりも1時間早い、13時キックオフとあって、今後のタイトル争いに関わる、重要な一戦にも注目が集まった。

また、きょうは17時から、ホーム埼玉スタジアム2〇〇2で、明治安田J1リーグ第12節・横浜F・マリノス戦が控えていて、中には、両方応援という強者サポーターもいた。互いに、それぞれの場所で勝利を願う1日となった。

他会場の試合終了の報せが届く15時。INACと新潟の一戦は、浦和OGでもある北川ひかるが、古巣・新潟を相手に47分と78分にゴールを奪い、2対0でINACが勝利し、この時点で、今節での決定は無くなった。

ただ、今の浦和にとっては、他会場の結果は、それほど優先順位が高い情報ではな勝った。まず、自分たちの記録である12連勝にむけた90分間を、同じ埼玉県で戦うEL埼玉相手に戦うだけだった。

この試合に勝利するんだ、という意思は、開始10秒ほどでサポーターに伝わっただろう。塩越柚歩がシュートを放ち、右CKの機会を得た。清家貴子の声があったという。1トップのEL埼玉は中盤でボールを奪い、前線に立つ背番号10・吉田莉胡にボールを入れるが、浦和は蹴らせない守備で耐えた。

開始16分、右CKからの流れ。岡村來佳がペナルティーエリア内からシュートを放ち、GKが弾いたところ、伊藤美紀が狙い、それでもまだGKに防がれたが、最後は混戦から、清家が打って、ゴールネットを揺らした。先制ゴール。自身17ゴール目を記録した。

そして前半アディショナルタイムには、伊藤が大きく、右の清家へ展開したところから攻撃が始まる。清家はその後、右からクロスを上げると、その先にいたのは伊藤だった。相手もよりも前に出て、先にボールに触れ、欲しかった追加点を決め、2対0としてハーフタイムに入った。

後半は、EL埼玉も攻撃を仕掛け、ゴール前へ侵入する回数を増やしていった。押し返せずにいた時間帯、59分、GKからの繋ぎをサイドで競りきれず、そのまま、相手ボールに。一度はボールを切るも、右からのクロスが入り、ボールに食いつきすぎて、EL埼玉の背番号10・吉田莉胡の抜け出しを許し、1点を返された。

その後も、リードは続いているとはいえ、決して簡単な展開ではなかったが、FWとして高橋はなを入れたり、高橋同様、後半戦で負傷した長嶋玲奈を入れるなど、復帰組の投入もできて、チーム全体として手を休めることなく、試合終了の笛を待った。

結果は2対1、アウェイゲームで勝ち点3をつかんだ。この勝利で、チームは12連勝だ。2試合連続で、難しい試合をモノにして、首位キープ。決勝戦をはさんで、チームは18日(土)、2位のINACと、アウェイゲームの直接対決に挑む。


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レディース試合レポート|WEリーグ第19節・ちふれASエルフェン埼玉戦=ポイント|レッズプレス!!

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WEリーグ第19節・ちふれASエルフェン埼玉戦=ポイント

(有賀久子)

普段は熊谷からバス移動、今回は新幹線も利用して疲労回復!
2対1で埼玉ダービーを制した浦和は女子ACLプレ大会決勝戦をはさみ、次節INACと直接対決

3月3日(日)にINAC神戸レオネッサ戦でドローに終わってから、三菱重工浦和レッズレディースは勝ち続けている。12連勝だ。そして、いよいよ今週、5月10日(金)に浦和駒場スタジアムに韓国・仁川現代製鉄レッドエンジェルスを迎え、AFC Women’s Club Championship 2023の決勝戦に挑む。

準備期間は、わずか中3日。今節ですら、前節から中2日で迎えるハードスケジュールだ。チームバスは試合後、監督、選手を乗せ、熊谷駅に向かった。仁木俊雄強化担当部長によれば、熊谷駅から新幹線を利用して、さいたまに戻ったという。

普段、ちふれASエルフェン埼玉戦の帰りは、全行程、バス移動。だが、きょう5月6日(休・月)は、大型連休の最後である。

仁木強化部長は「決勝戦を控え、いち早く疲労を回復してもらいたいところで、渋滞にはまる可能性があった。チームとも話をして、(新幹線を利用することを)決めた。もうあとは、タイトル獲得のためにやりきるだけ」と語り、強化部門としてチームの勝利のためにやれることを全てやっているという構えを示した。

この臨機応変さは、浦和レッズならでは、と言えるのではないか。

WEリーグ第19節・ちふれASエルフェン埼玉との埼玉ダービーは、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた。10日(金)に控える女子ACLプレ大会決勝のため、三菱重工浦和レッズレディースとアルビレックス新潟レディースは、すでに1試合多く消化している。暫定順位で、2位のINAC神戸レオネッサに勝ち点7差をつけて、浦和は首位に立っていた。

3位・新潟は2位・INACとの直接対決。浦和よりも1時間早い、13時キックオフとあって、今後のタイトル争いに関わる、重要な一戦にも注目が集まった。

また、きょうは17時から、ホーム埼玉スタジアム2〇〇2で、明治安田J1リーグ第12節・横浜F・マリノス戦が控えていて、中には、両方応援という強者サポーターもいた。互いに、それぞれの場所で勝利を願う1日となった。

他会場の試合終了の報せが届く15時。INACと新潟の一戦は、浦和OGでもある北川ひかるが、古巣・新潟を相手に47分と78分にゴールを奪い、2対0でINACが勝利し、この時点で、今節での決定は無くなった。

ただ、今の浦和にとっては、他会場の結果は、それほど優先順位が高い情報ではな勝った。まず、自分たちの記録である12連勝にむけた90分間を、同じ埼玉県で戦うEL埼玉相手に戦うだけだった。

この試合に勝利するんだ、という意思は、開始10秒ほどでサポーターに伝わっただろう。塩越柚歩がシュートを放ち、右CKの機会を得た。清家貴子の声があったという。1トップのEL埼玉は中盤でボールを奪い、前線に立つ背番号10・吉田莉胡にボールを入れるが、浦和は蹴らせない守備で耐えた。

開始16分、右CKからの流れ。岡村來佳がペナルティーエリア内からシュートを放ち、GKが弾いたところ、伊藤美紀が狙い、それでもまだGKに防がれたが、最後は混戦から、清家が打って、ゴールネットを揺らした。先制ゴール。自身17ゴール目を記録した。

そして前半アディショナルタイムには、伊藤が大きく、右の清家へ展開したところから攻撃が始まる。清家はその後、右からクロスを上げると、その先にいたのは伊藤だった。相手もよりも前に出て、先にボールに触れ、欲しかった追加点を決め、2対0としてハーフタイムに入った。

後半は、EL埼玉も攻撃を仕掛け、ゴール前へ侵入する回数を増やしていった。押し返せずにいた時間帯、59分、GKからの繋ぎをサイドで競りきれず、そのまま、相手ボールに。一度はボールを切るも、右からのクロスが入り、ボールに食いつきすぎて、EL埼玉の背番号10・吉田莉胡の抜け出しを許し、1点を返された。

その後も、リードは続いているとはいえ、決して簡単な展開ではなかったが、FWとして高橋はなを入れたり、高橋同様、後半戦で負傷した長嶋玲奈を入れるなど、復帰組の投入もできて、チーム全体として手を休めることなく、試合終了の笛を待った。

結果は2対1、アウェイゲームで勝ち点3をつかんだ。この勝利で、チームは12連勝だ。2試合連続で、難しい試合をモノにして、首位キープ。決勝戦をはさんで、チームは18日(土)、2位のINACと、アウェイゲームの直接対決に挑む。


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