(佐藤亮太)

リーグ連覇を見据えても、教訓となるゲームに

「いわんこっちゃない」
「してやったり」
この2つが交錯した試合となった。

現時点でのベストメンバー、最強布陣で挑んだ浦和。

あえて、なのか、出たくても出られなかったのか、その両方なのか、相手のゴール前に釘付けとなった、広島の守備を崩すのはひと苦労。

それでも特に前半は浦和の特長である、運ぶ。受ける。捌く。動く。打つ。
この一連の動きはギアのようにガチッとはまっていた。
選手たちはおしなべて、決して油断ではなく、続けていれば、いつかは入ると思っていた。

ただ、ハーフタイムコメントはなにか予言めいていた。
楠瀬直木監督は「最初の10分を大事にチャレンジしていこう」と記されていた。

あ、いわんこっちゃない…。

コーナーキックとフリーキック。5分間で2失点。
みずからのミスというより、S広島Rにはそう多くないだろう千載一遇のチャンスを1度ならず2度、決められた格好に。

会見で『積み上げ』を強調したS広島Rの中村伸監督は「いまできるすべてをやってくれた」と評価。就任1年目、セットプレーでの得点がこれまでゼロだったが、まさに積み重ねがモノをいい、いまでは「自信をもって出せた」と狙い通り。S広島Rには得たりの展開となった。

これに動揺を隠しきれなかった浦和。

試合終了まで約40分あったにもかかわらず、早くも前線へのロングフォードを多用し攻め急いだ。
「もっと時間をかけて、冷静に、落ち着いてプレーできれば」と選手たちは異口同音に反省を口にした。

そして楠瀬監督。
「勝負で大事な部分、諦めないとか謙虚に戦うとか、サボっている選手はいなかったが、どこか甘さがあった」
「昨季はそうしたこと(甘さ)に注意を払うようにして勝ち点を拾ったが、それを忘れてしまったチームになった印象」と厳しかった。


S広島Rは負傷交代2人に足をつった選手もいた。さらに後半アディショナルタイムにはGK福田のロングキックをブロックし、外に出し、攻撃を阻むなど、執念そのもの。

「ギリギリ、ゴールラインでかきだされたシーンがいくつかあった。いつもなら入るものも入らなかった。広島も突破がかかっていたので、身体張ってきた。本当にちょっとしたところだった」と猶本。

それだけS広島Rの勝利への強い意欲がそうさせたのかもしれない。

「勝負の厳しさ、戦いの厳しさを思い起こさせてくれた(楠瀬監督)」

最強布陣で挑んだ浦和。
これは相当、気を引き締めないとリーグ連覇は難しい・・・そう思わせる今後の教訓となるゲームとなった。

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レディース試合レポート|WEリーグカップGS第4節・サンフレッチェ広島レジーナ戦=ポイント|レッズプレス!!

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WEリーグカップGS第4節・サンフレッチェ広島レジーナ戦=ポイント

(佐藤亮太)

リーグ連覇を見据えても、教訓となるゲームに

「いわんこっちゃない」
「してやったり」
この2つが交錯した試合となった。

現時点でのベストメンバー、最強布陣で挑んだ浦和。

あえて、なのか、出たくても出られなかったのか、その両方なのか、相手のゴール前に釘付けとなった、広島の守備を崩すのはひと苦労。

それでも特に前半は浦和の特長である、運ぶ。受ける。捌く。動く。打つ。
この一連の動きはギアのようにガチッとはまっていた。
選手たちはおしなべて、決して油断ではなく、続けていれば、いつかは入ると思っていた。

ただ、ハーフタイムコメントはなにか予言めいていた。
楠瀬直木監督は「最初の10分を大事にチャレンジしていこう」と記されていた。

あ、いわんこっちゃない…。

コーナーキックとフリーキック。5分間で2失点。
みずからのミスというより、S広島Rにはそう多くないだろう千載一遇のチャンスを1度ならず2度、決められた格好に。

会見で『積み上げ』を強調したS広島Rの中村伸監督は「いまできるすべてをやってくれた」と評価。就任1年目、セットプレーでの得点がこれまでゼロだったが、まさに積み重ねがモノをいい、いまでは「自信をもって出せた」と狙い通り。S広島Rには得たりの展開となった。

これに動揺を隠しきれなかった浦和。

試合終了まで約40分あったにもかかわらず、早くも前線へのロングフォードを多用し攻め急いだ。
「もっと時間をかけて、冷静に、落ち着いてプレーできれば」と選手たちは異口同音に反省を口にした。

そして楠瀬監督。
「勝負で大事な部分、諦めないとか謙虚に戦うとか、サボっている選手はいなかったが、どこか甘さがあった」
「昨季はそうしたこと(甘さ)に注意を払うようにして勝ち点を拾ったが、それを忘れてしまったチームになった印象」と厳しかった。


S広島Rは負傷交代2人に足をつった選手もいた。さらに後半アディショナルタイムにはGK福田のロングキックをブロックし、外に出し、攻撃を阻むなど、執念そのもの。

「ギリギリ、ゴールラインでかきだされたシーンがいくつかあった。いつもなら入るものも入らなかった。広島も突破がかかっていたので、身体張ってきた。本当にちょっとしたところだった」と猶本。

それだけS広島Rの勝利への強い意欲がそうさせたのかもしれない。

「勝負の厳しさ、戦いの厳しさを思い起こさせてくれた(楠瀬監督)」

最強布陣で挑んだ浦和。
これは相当、気を引き締めないとリーグ連覇は難しい・・・そう思わせる今後の教訓となるゲームとなった。

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