(石田達也)

4試合を終え、勝点12の2位の三菱重工浦和レッズレディースは、同じく4試合を終え勝点10で3位に位置するINAC神戸レオネッサと対戦した。

相手は昨シーズンの覇者であり、GK山下杏也加を中心とした堅い守備を崩すのは簡単ではない。またウイングバックが昨シーズンより高い位置を取り、アグレッシブにボールを奪いにくる。

浦和は右サイドのDF遠藤優がドリブルで突破しチャンスを作っていた。それは強力な武器にもなるが、裏を取られてしまえば一転してピンチにもなる。失点場面はそのサイドバックの裏を突かれた。MF猶本光が内側に絞っていたことで手薄になっていた。

「(練習から)遠藤の裏のカバーを取り組んでいた。前節は上手くいったがあのシーンだけ、ただ原因と解決法は分かっている」(楠瀬直木監督)。

そして2失点目は前がかりになったところをカウンターで突かれての失点。試合終盤で引き分けでも“良し”としたいところだったが、ホームゲームであり、5連勝を賭けて、ここで優勝を争うライバルチームを蹴落としたい気持ちだった。

「選手も点を取りにいったし、自分も迷った。引き分けでも良かったが前がかりにしたところだったので仕方ない」と楠瀬監督は1つの迷いを口にした。

浦和がポゼッションする時間も多く、シュート数も浦和17本、I神戸8本と倍の差がついているが、相手の守備は堅くボックス内にボールが入っても弾かれる。浦和がフリーで打たせてもらう場面を作らせてもらえない。

MF塩越柚歩は「シュートまでいけるが100%の状態で打たせてもらえていない。打たされて良い状態でキーパーに取られていた」と話す。

浦和のフィニッシャー2枚に対し、I神戸は5枚。とにかく帰陣が速く、クロスに対して中のところで枚数が足りていない。もう少しゴール前に飛び込む人数も必要だった。

DF水谷有希は「ゴール前のアイデアと精度、同じ絵を描く部分が足りなかった印象」と振り返った。

サッカーはポゼッション率を争うのではく、ゴールが勝敗を決める競技だ。試合の運び方やチャンスを決められずにいれば、勝利の女神にそっぽを向かれてしまう。

楠瀬監督は「同点に追いついてからの運び方で、もう1点取るところのアイデアも足りない。1つのミスやズレでチャンスを作られてしまうのは教訓になった。追いつけそうだったが力が足りず、お互いに怪我人も出てしんどかった中で、ホームで良い相手との試合を取れなかったのは悔しい」と肩を落とした。

これで連勝はストップしたが、昨シーズンのようにズルズルと連敗だけは避けなければいけない。この試合を教訓にし、勝つために必要なものは何か、それをピッチで見せるだけである。

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レディース試合レポート|WEリーグ第6節・INAC神戸レオネッサ戦=ポイント|レッズプレス!!

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WEリーグ第6節・INAC神戸レオネッサ戦=ポイント

(石田達也)

4試合を終え、勝点12の2位の三菱重工浦和レッズレディースは、同じく4試合を終え勝点10で3位に位置するINAC神戸レオネッサと対戦した。

相手は昨シーズンの覇者であり、GK山下杏也加を中心とした堅い守備を崩すのは簡単ではない。またウイングバックが昨シーズンより高い位置を取り、アグレッシブにボールを奪いにくる。

浦和は右サイドのDF遠藤優がドリブルで突破しチャンスを作っていた。それは強力な武器にもなるが、裏を取られてしまえば一転してピンチにもなる。失点場面はそのサイドバックの裏を突かれた。MF猶本光が内側に絞っていたことで手薄になっていた。

「(練習から)遠藤の裏のカバーを取り組んでいた。前節は上手くいったがあのシーンだけ、ただ原因と解決法は分かっている」(楠瀬直木監督)。

そして2失点目は前がかりになったところをカウンターで突かれての失点。試合終盤で引き分けでも“良し”としたいところだったが、ホームゲームであり、5連勝を賭けて、ここで優勝を争うライバルチームを蹴落としたい気持ちだった。

「選手も点を取りにいったし、自分も迷った。引き分けでも良かったが前がかりにしたところだったので仕方ない」と楠瀬監督は1つの迷いを口にした。

浦和がポゼッションする時間も多く、シュート数も浦和17本、I神戸8本と倍の差がついているが、相手の守備は堅くボックス内にボールが入っても弾かれる。浦和がフリーで打たせてもらう場面を作らせてもらえない。

MF塩越柚歩は「シュートまでいけるが100%の状態で打たせてもらえていない。打たされて良い状態でキーパーに取られていた」と話す。

浦和のフィニッシャー2枚に対し、I神戸は5枚。とにかく帰陣が速く、クロスに対して中のところで枚数が足りていない。もう少しゴール前に飛び込む人数も必要だった。

DF水谷有希は「ゴール前のアイデアと精度、同じ絵を描く部分が足りなかった印象」と振り返った。

サッカーはポゼッション率を争うのではく、ゴールが勝敗を決める競技だ。試合の運び方やチャンスを決められずにいれば、勝利の女神にそっぽを向かれてしまう。

楠瀬監督は「同点に追いついてからの運び方で、もう1点取るところのアイデアも足りない。1つのミスやズレでチャンスを作られてしまうのは教訓になった。追いつけそうだったが力が足りず、お互いに怪我人も出てしんどかった中で、ホームで良い相手との試合を取れなかったのは悔しい」と肩を落とした。

これで連勝はストップしたが、昨シーズンのようにズルズルと連敗だけは避けなければいけない。この試合を教訓にし、勝つために必要なものは何か、それをピッチで見せるだけである。

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