(石田達也)

雷による中断後の2得点でマイナビ仙台レディースに勝利

WEリーグカップグループステージ第5節・マイナビ仙台レディース戦が浦和駒場スタジアムで行われ、三菱重工浦和レッズレディースが2−0で勝利を収めた。

《スタメン》
GK福田史織
DF遠藤優・高橋はな・長嶋玲奈・佐々木繭
MF清家貴子・水谷有希・柴田華絵・猶本光
FW菅澤優衣香・島田芽依

《交代》
70分 水谷→MF安藤梢

悪天候のため30分遅れでスタートしたこの試合で、浦和レッズレディースは[4−4−2]の布陣を組み、2トップには菅澤と島田が構えた。

朝から降り続く大雨の影響でピッチには水が浮かび上がり、いつものパスワークを出すことができない。その中、11分には右サイドに流れた島田のクロスを清家が合わせるが水たまりの中でボールがストップ。ゴールを守る福田も急に滑り出てくるボールや急に止まるボールに対し集中して守ると、25分にはゴール前に出てきたボールを冷静に処理した。
雨の勢いが増す中で両チームともロングボールや浮き球でのパスが増えていた。

31分にはミドルパスの落としを菅澤が狙うが枠を捉えきれず、45分には対角線のパスを受けた清家がクロスを入れ、猶本がシュートを放つも正確性を欠いた。

前半をスコアレスで折り返したが、大雨や、水分を含み重さを増したボールにも苦労させられた印象だ。

難しい試合展開となっても楠瀬直木監督は「彼女たちは経験があるので心配はしていなかった」と言う。

雨が止み、ピッチ上の水が捌けた後半は浦和が積極的にボールを動かし、[4−3−3]の布陣を敷くマイ仙台の中盤のスペースを広げ攻撃に出ていく。50分には柴田のインターセプトから島田がミドルを放つ。54分にはセットプレーのこぼれ球を水谷がシュート、その後もシュートシーンを作るが相手GK・松本真未子に止められてしまうが、ゴールは確実に近づいていた。

最大のピンチは58分。センターバックの長嶋が足を滑らせGKと1対1の場面となるが、福田がこれを見事にストップしピンチの芽を摘んだ。「高橋選手の圧が大きかったので、そこまで強いシュートではなかったと思うし、弾く場所まで見れたことが良かったと思う」と福田は振り返った。

そして62分には切り込んだ清家の折り返しを遠藤が狙うがキーパーの正面。68分の清家のシュートも止められてしまう。ここで楠瀬直木監督はFW安藤梢を水谷に代えてボランチで投入し、布陣を[4−2−3−1]へとシフトチャンジする。

83分には右サイドのクロスを安藤が狙うも、ここでもセーブされてしまう。得点まであと一歩と迫る中で、雨だけでなく雷が鳴りはじめたことで試合は一時中断。約60分後に再開すると、いきなりスコアが動く。

85分、菅澤が粘りながら右サイドを駆け上がり、判断良く中央に折り返す。ペナルティーエリアにポジションを取っていた清家が右足で蹴り込んだ。

「浮かすと取られるので転がすことを考えた」(清家)。

そして90分には遠藤のパスが相手デDFにあたり、そのこぼれを拾った安藤が素早く反転し、シュートを捻じ込む。中断時間を含め約3時間となった試合に終止符を打った。

これで浦和は勝点8に伸ばし単独首位に躍り出た。あす19日(日・祝)は、ちふれASエルフェン埼玉VS長野パルセイロ・レディースの上位直接対決が行われる。この結果を待ちながら、次の試合にも勝つことで決勝へと進みたい。


《得点》
85分:清家(浦和)
90分:安藤(浦和)


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WEリーグカップグループステージ第5節・マイナビ仙台レディース戦=試合経過

(石田達也)

雷による中断後の2得点でマイナビ仙台レディースに勝利

WEリーグカップグループステージ第5節・マイナビ仙台レディース戦が浦和駒場スタジアムで行われ、三菱重工浦和レッズレディースが2−0で勝利を収めた。

《スタメン》
GK福田史織
DF遠藤優・高橋はな・長嶋玲奈・佐々木繭
MF清家貴子・水谷有希・柴田華絵・猶本光
FW菅澤優衣香・島田芽依

《交代》
70分 水谷→MF安藤梢

悪天候のため30分遅れでスタートしたこの試合で、浦和レッズレディースは[4−4−2]の布陣を組み、2トップには菅澤と島田が構えた。

朝から降り続く大雨の影響でピッチには水が浮かび上がり、いつものパスワークを出すことができない。その中、11分には右サイドに流れた島田のクロスを清家が合わせるが水たまりの中でボールがストップ。ゴールを守る福田も急に滑り出てくるボールや急に止まるボールに対し集中して守ると、25分にはゴール前に出てきたボールを冷静に処理した。
雨の勢いが増す中で両チームともロングボールや浮き球でのパスが増えていた。

31分にはミドルパスの落としを菅澤が狙うが枠を捉えきれず、45分には対角線のパスを受けた清家がクロスを入れ、猶本がシュートを放つも正確性を欠いた。

前半をスコアレスで折り返したが、大雨や、水分を含み重さを増したボールにも苦労させられた印象だ。

難しい試合展開となっても楠瀬直木監督は「彼女たちは経験があるので心配はしていなかった」と言う。

雨が止み、ピッチ上の水が捌けた後半は浦和が積極的にボールを動かし、[4−3−3]の布陣を敷くマイ仙台の中盤のスペースを広げ攻撃に出ていく。50分には柴田のインターセプトから島田がミドルを放つ。54分にはセットプレーのこぼれ球を水谷がシュート、その後もシュートシーンを作るが相手GK・松本真未子に止められてしまうが、ゴールは確実に近づいていた。

最大のピンチは58分。センターバックの長嶋が足を滑らせGKと1対1の場面となるが、福田がこれを見事にストップしピンチの芽を摘んだ。「高橋選手の圧が大きかったので、そこまで強いシュートではなかったと思うし、弾く場所まで見れたことが良かったと思う」と福田は振り返った。

そして62分には切り込んだ清家の折り返しを遠藤が狙うがキーパーの正面。68分の清家のシュートも止められてしまう。ここで楠瀬直木監督はFW安藤梢を水谷に代えてボランチで投入し、布陣を[4−2−3−1]へとシフトチャンジする。

83分には右サイドのクロスを安藤が狙うも、ここでもセーブされてしまう。得点まであと一歩と迫る中で、雨だけでなく雷が鳴りはじめたことで試合は一時中断。約60分後に再開すると、いきなりスコアが動く。

85分、菅澤が粘りながら右サイドを駆け上がり、判断良く中央に折り返す。ペナルティーエリアにポジションを取っていた清家が右足で蹴り込んだ。

「浮かすと取られるので転がすことを考えた」(清家)。

そして90分には遠藤のパスが相手デDFにあたり、そのこぼれを拾った安藤が素早く反転し、シュートを捻じ込む。中断時間を含め約3時間となった試合に終止符を打った。

これで浦和は勝点8に伸ばし単独首位に躍り出た。あす19日(日・祝)は、ちふれASエルフェン埼玉VS長野パルセイロ・レディースの上位直接対決が行われる。この結果を待ちながら、次の試合にも勝つことで決勝へと進みたい。


《得点》
85分:清家(浦和)
90分:安藤(浦和)


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