(有賀久子)

来季、さらなる高い位置で勝負できるだけの力を

強敵・ベレーザと真っ向勝負した事によって、浦和の良さを再認識したゲームとなった。

正直なところ、前半のプレーエリア、戦い方は手堅い選択ばかりを選んでいる印象で、それぞれの個性も消えていた。守備陣の身体を張った守りもあって、0対0でハーフタイムを迎える事はできたが、後半開始早々の、少しまだ地に足がついていない時間帯での失点は、想定できたもの。

そして2失点目は、ベレーザの真骨頂からのゴール。

さぁ、下を向くのか。立て直すのか。

浦和は後者だった。

試合終了後、楠瀬直木監督に「柔軟性、修正力というキーワードでチームを評価してもらいたい」とお願いした。楠瀬監督は「柔軟性」を「対応力」という言葉に変換して、シーズンを振り返ってくれた。

その言葉は後ほど、として、きょうの一戦、ベンチからの指示もあったようだが、特に後半の2点ビハインドになってからのチームは、プレーエリアが高くなり、高い位置でボールを奪った。柴田華絵を経由し、前線やサイドへボールが散るように。レッズの時間帯は、必ずやってくる。スタンドの期待も高まっていた。

そして結果、2対2の引き分けに持ちこむ。勝てたゲームかもしれないが、きょうは、互いに均衡した充実の試合内容だったので、勝ち点1も評価できる。訪れたファン・サポーターも、後半の戦いには満足して、スタジアムを後にしたのではないか。

チーム全体が押しあがったことで生まれた、攻撃の形。

浦和はやはり、高い位置で勝負できるかという点が、勝敗を分けるポイントになる。

エース・菅澤が14ゴールで得点ランキングのトップに立ったが、来季、そのゴール数を増やすのも、チーム力の、より一層の向上にかかっている。

試合後には最終戦セレモニーが行われ、今季限りで退団を発表した南萌華が、欧州クラブと基本合意した報告と共に、旅立ちの挨拶を述べた。来季、守備の要、南はいない。怪我人も、まだ完全に戻っていない。新シーズンにむかって、さらなる上積みを、そして、新たな選手の台頭を願いながら、WE元年を締めくくろう。

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レディース試合レポート|WEリーグ第22節・日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦=ポイント|レッズプレス!!

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WEリーグ第22節・日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦=ポイント

(有賀久子)

来季、さらなる高い位置で勝負できるだけの力を

強敵・ベレーザと真っ向勝負した事によって、浦和の良さを再認識したゲームとなった。

正直なところ、前半のプレーエリア、戦い方は手堅い選択ばかりを選んでいる印象で、それぞれの個性も消えていた。守備陣の身体を張った守りもあって、0対0でハーフタイムを迎える事はできたが、後半開始早々の、少しまだ地に足がついていない時間帯での失点は、想定できたもの。

そして2失点目は、ベレーザの真骨頂からのゴール。

さぁ、下を向くのか。立て直すのか。

浦和は後者だった。

試合終了後、楠瀬直木監督に「柔軟性、修正力というキーワードでチームを評価してもらいたい」とお願いした。楠瀬監督は「柔軟性」を「対応力」という言葉に変換して、シーズンを振り返ってくれた。

その言葉は後ほど、として、きょうの一戦、ベンチからの指示もあったようだが、特に後半の2点ビハインドになってからのチームは、プレーエリアが高くなり、高い位置でボールを奪った。柴田華絵を経由し、前線やサイドへボールが散るように。レッズの時間帯は、必ずやってくる。スタンドの期待も高まっていた。

そして結果、2対2の引き分けに持ちこむ。勝てたゲームかもしれないが、きょうは、互いに均衡した充実の試合内容だったので、勝ち点1も評価できる。訪れたファン・サポーターも、後半の戦いには満足して、スタジアムを後にしたのではないか。

チーム全体が押しあがったことで生まれた、攻撃の形。

浦和はやはり、高い位置で勝負できるかという点が、勝敗を分けるポイントになる。

エース・菅澤が14ゴールで得点ランキングのトップに立ったが、来季、そのゴール数を増やすのも、チーム力の、より一層の向上にかかっている。

試合後には最終戦セレモニーが行われ、今季限りで退団を発表した南萌華が、欧州クラブと基本合意した報告と共に、旅立ちの挨拶を述べた。来季、守備の要、南はいない。怪我人も、まだ完全に戻っていない。新シーズンにむかって、さらなる上積みを、そして、新たな選手の台頭を願いながら、WE元年を締めくくろう。

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