(石田達也)

前半の3ゴールで勝負あり。自慢の得点力を誇示

アルビレックス新潟レディースと中3日での2連戦。引き分け以下に終わった場合、翌日の試合を待たずにINAC神戸レオネッサの優勝が決定する状況だったが、三菱重工浦和レッズレディースがリーグトップの得点力を前面に押し出し、自分たちがI神戸の優勝をアシストすることなく、しっかりと意地を見せた。

浦和はストロングポイントである右サイドから一気に押し込む。その中、ワンタッチ・ツータッチでボールを回すこと、速い判断力で好状況を作っていた。

DF清家貴子は高い位置を取り、MF安藤梢がスペースを埋める。そしてMF水谷有希、MF猶本光が加勢し厚みある攻撃が得点に結びついた。

21分の清家、29分のオウンゴール、43分には菅澤がゴールを決め、前半で3得点。これが勝利を引き寄せた。また、新潟Lから見れば、前回同様に前半での複数失点はメンタル的にもかなり堪えたはずだろう。

清家は「早い時間に先制点、追加点が取れて自分たちのペースで試合を運べた」と言う。
ただ、これまでの試合でも2点リードがセーフティではなく、追いつかれる試合も少なくはなかった。

「今シーズン、2点で止まってしまうことが多く、そこから追いつかれたりする試合が多かった。前半で3点取れたことは大きかったと思う」(清家)。

終わってみれば第4節・大宮アルディージャVENTUS戦以来の4得点。連戦での疲労や体の重さも感じられたが集中力を切らさず常にゴールを狙う浦和の良さが存分に出た試合でもあった。

しかし、これが1点勝負ではまったく分からなかった。後半、新潟Lに流れが渡った時に複数失点をしていた可能性もある。そこはセンターバックのDF南萌華とDF高橋はなが踏ん張り、ズルズルと下がらずに押し出したことで耐えた。チームとしては複数得点を取らなければ勝てていなことは反省材料だ。

楠瀬直木監督は「新潟Lもホームで激しくきたが、段々動かせるようになり自分たちのペースになった。取るべき人が取ってくれたので良い流れを掴んだつもりだったが、改善できてないのが取っても取られてしまうこと。合計6点は見ている人には面白いかもしれないが僕らとしては冷や冷やしていた」と話す。

シーズンも残り3試合――。“得点を取っても、相手に取られない”ゲームコントロールを修正し、複数得点&無失点試合を3つ達成したい。

この日、2得点を記録した菅澤が、現在12得点でランキングトップに立っているが、WEリーグ初代得点女王に名を刻むことができるのかにも注目したい。


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レディース試合レポート|WEリーグ第11節・アルビレックス新潟レディース戦=ポイント|レッズプレス!!

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WEリーグ第11節・アルビレックス新潟レディース戦=ポイント

(石田達也)

前半の3ゴールで勝負あり。自慢の得点力を誇示

アルビレックス新潟レディースと中3日での2連戦。引き分け以下に終わった場合、翌日の試合を待たずにINAC神戸レオネッサの優勝が決定する状況だったが、三菱重工浦和レッズレディースがリーグトップの得点力を前面に押し出し、自分たちがI神戸の優勝をアシストすることなく、しっかりと意地を見せた。

浦和はストロングポイントである右サイドから一気に押し込む。その中、ワンタッチ・ツータッチでボールを回すこと、速い判断力で好状況を作っていた。

DF清家貴子は高い位置を取り、MF安藤梢がスペースを埋める。そしてMF水谷有希、MF猶本光が加勢し厚みある攻撃が得点に結びついた。

21分の清家、29分のオウンゴール、43分には菅澤がゴールを決め、前半で3得点。これが勝利を引き寄せた。また、新潟Lから見れば、前回同様に前半での複数失点はメンタル的にもかなり堪えたはずだろう。

清家は「早い時間に先制点、追加点が取れて自分たちのペースで試合を運べた」と言う。
ただ、これまでの試合でも2点リードがセーフティではなく、追いつかれる試合も少なくはなかった。

「今シーズン、2点で止まってしまうことが多く、そこから追いつかれたりする試合が多かった。前半で3点取れたことは大きかったと思う」(清家)。

終わってみれば第4節・大宮アルディージャVENTUS戦以来の4得点。連戦での疲労や体の重さも感じられたが集中力を切らさず常にゴールを狙う浦和の良さが存分に出た試合でもあった。

しかし、これが1点勝負ではまったく分からなかった。後半、新潟Lに流れが渡った時に複数失点をしていた可能性もある。そこはセンターバックのDF南萌華とDF高橋はなが踏ん張り、ズルズルと下がらずに押し出したことで耐えた。チームとしては複数得点を取らなければ勝てていなことは反省材料だ。

楠瀬直木監督は「新潟Lもホームで激しくきたが、段々動かせるようになり自分たちのペースになった。取るべき人が取ってくれたので良い流れを掴んだつもりだったが、改善できてないのが取っても取られてしまうこと。合計6点は見ている人には面白いかもしれないが僕らとしては冷や冷やしていた」と話す。

シーズンも残り3試合――。“得点を取っても、相手に取られない”ゲームコントロールを修正し、複数得点&無失点試合を3つ達成したい。

この日、2得点を記録した菅澤が、現在12得点でランキングトップに立っているが、WEリーグ初代得点女王に名を刻むことができるのかにも注目したい。


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