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浦和レッズレディースニュース|清家貴子、なでしこジャパン選出会見〜一問一答|レッズプレス!!

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清家貴子、なでしこジャパン選出会見〜一問一答

(有賀久子)



清家貴子、なでしこジャパン選出会見〜一問一答

Q:オリンピックという大会に対して、もともと持っていた思いは?
A:正直、オリンピックという大会は、外から見ていたことしかないですし、TVの中の大会というイメージが自分の中にあったんですけど、去年、ワールドカップに出てから、世界大会の面白さだったり、大きさというのを身にしみて感じて、自分の中で、TVの中の舞台から、目指すべき場所になりましたし、この1年間は、そこにむけてプレーしてきたので、自分自身、今、目の前の大会だなというか、特別、大きな舞台という意識はなくて、ただただ、優勝したいという思いが強いです。

Q:チームの中で、どのようなところで自分の良さを生かして戦いたいか
A:前線のポジション、今まで試してきた中だと、4-3-3だったり、3-4-3だったり、そういうポジションをやっていたんですけど、前線のポジションだったら、1トップでも、サイドでも出来ますし、ウイングバックのポジションも左右できると思うので、どこで出ても、しっかりと良いパフォーマンスができるような準備をしていきたいなという風に思っています。

Q:バックアップメンバーを含め、22名が揃いました。なでしこジャパン、このチームの魅力、強みはどんなところだと思いますか?
A:個々のレベルがすごく高くて、1人1人の平均が高いというか、みんながいろいろなポジションをこなせますし、そこで素晴らしいパフォーマンスができるというのは、日本のトップの選手が集まっているんだなというのは、日々、代表活動で感じていますし、その中でも1人1人、スペシャリティーがあって、そういう部分を、自分は日々、合宿で盗んでいきたいなという風には思っていますし、技術的な面では、素晴らしいチームだと思います。やっぱり、ワールドカップからメンバーもそこまで変わっていないですし、チームの仲というか、コミュニケーションの部分も、日々、良好になってきているなと思います。

Q:ワールドカップを終え、シーズンを過ごす中で、どういうことを心掛けていたのか
A:ワールドカップは自分自身の力の無さというのを強く感じましたし、まずは、自分が点をとれるような選手になりたいと思って、この1年やってきたのが大きいですし、やっぱり、メンバーに選出されるためには、守備の部分であったり、作りの部分、というのが、自分に足りない部分だと思っていたので、そこはチームで強化できると思って、チームメートからいろいろなことを聞いたりして、伸ばしてきました。でも、やっぱり、得点という部分が、自分自身、今シーズンは一番、成長したんじゃないかなというところであります。

Q:どういうシチュエーションで、このメンバー発表を知ったのか
A:きょう、実はこの前に、三菱重工浦和レッズレディースのパートナー企業である、株式会社トーシンパートナーズさんのところに表敬訪問に行く予定があったので、その道中の電車の中で、YouTubeを観ていました。嬉しかったですね。でも、1人だったので、グッと押しころして。トーシンパートナーズさんに着いたら、浦和レッズの関係者の方もいたので「おめでとう」と言ってもらえて、ようやく実感がわきました。

Q:ワールドカップにむかった時と、今回では立場がだいぶ違うと思うが、心境やプレーの変化をどう感じているか
A:気持ちとしては、年齢も1つ上がったというのもありますし、去年のワールドカップの時は正直、自分自身、初めての世界大会で、勝手、雰囲気というのが分からない中で挑んで、ちょっと自分自身が試合に出たい、であったり、活躍したい、だったり、そういう思いが強くて、少し空回りしてしまった部分も大きかったのかな、という風に思います。今回は、もちろん、自分自身のプレーを見せたいという思いもありますけど、それよりも、チーム、日本を勝たせたいという気持ちが強くて、そのためにどんなプレーをしたら良いんだろうということを考えています。

Q:WEリーグの得点王として臨む大会。何点とりたいとか、個人の目標があれば
A:自分が点をとれば、チームを勝たせる確率が上がると思うので、やっぱり、自分が出場した試合では、得点を目指したいですし、それを達成することができたら、自ずと得点王というのも見えてくると思うんですけど、正直、そこはあまり、意識したくないというか、やっぱり、一瞬一瞬で、チームのためにどんなプレーができるかということにフォーカスしていきたいなとは思っています。達成できたら嬉しいなと思います。

Q:他の競技を見ても、何度も大怪我をして五輪に出る選手はそんなに多くはないと思うが、改めて、これまでの自身の日々を振り返って、思うところがあれば
A:自分が18歳、高校3年生の頃に、なでしこリーグにデビューして、割と点もとっていて、自分自身、これからだという時に怪我をしてしまって。怪我をする前までは、よりオリンピックだったり、ワールドカップだったり、代表というものをすごく意識していたんですけど、怪我をしてしまうと、そこからの復帰、元に戻ることに意識がいってしまって。そこから数年は、あまり代表というものを意識できなかったというか、しようと思っても、できる立場じゃなかったので難しかったんですけど。2020年ですかね、その頃ぐらいからパフォーマンスが良くなってきて、リーグも優勝して、これからまた、東京オリンピックだという時期にまた、膝を怪我してしまって、そこからまた2年ぐらいは、自分自身、なかなかパフォーマンスが返ってこなくて、やっと今、自分自身のサッカー人生の中でも、良いコンディションでサッカーを続けられているので、そこがまず、嬉しいですし、こういうタイミングで、ワールドカップ、オリンピックが開催されて、メンバーに選出されて、プレーできるというのは、運が良いというか、周りの方にも感謝したいなという風に思っています。少しでも、同じような境遇の人に、勇気を与えられたらというか、いつかチャンスが巡ってきた時のために頑張って欲しいなという風に思います。

Q:オリンピックの記憶で印象に残っているものは
A:オリンピックは、サッカーの方が良いですか?できれば。そうですよね。自分自身、小さい頃は、サッカーをよく見るタイプじゃなかったので、そういうオリンピックなどの舞台でしか活躍を見なかったタイプなので、そこでの試合というのは覚えていますし、自分はそこしか印象にないので、そういう子もたくさんいると思うので、そういう人になでしこジャパンを知ってもらう、女子サッカーに興味を持ってもらうために、今回やっぱり、頑張らないといけないなという風には思います。

Q:東京オリンピックの時、どういう風に見ていたのか
A:リハビリ中だったので、そちらに集中していましたし、悔しさというのも少なからずあったので、試合はあまり観ていなかったですね。

Q:かつてのチームメートと五輪で、という点で思いがあれば
A:(南)萌華だったり、北川ひかるだったり、(長野)風花もそうですけど、レッズレディースのサブ組で、ずっと一緒にやっていて、みんなでやってやろうぜというか、燃えていたというか、そこで腐らず、熱くやってきた結果が、今、ここに繋がっていて、みんな、オリンピックのメンバーとして、また一緒に戦えるというのは、本当に感慨深いですし、会った時によく話すんですけど、その時に一生懸命にやっていて良かったなって思います。

Q:怪我をしていた時、勇気づけられた事柄があれば
A:期待通りの答えにならないかもしれないんですけど、病院の先生だったり、チームのトレーナーだったり、クラブもですし、家族も支えてくれて、チームメートにも優しい声をかけてもらったりしたんですけど、自分自身、怪我に対して、そこまで重く考えていない自分がいて、怪我をしても、すぐに前向きになれるというか、あまり大きなこととして考えていなくて。リハビリして、トレーニングして、その間にできるところを伸ばしていこうというか、そういう期間だなという風に思える性格なので、特に沈んだりもしなかったので、励まされて、それで頑張れたとかは、ちょっと今は思い浮かばないです。

Q:ワールドカップで世界大会の面白さを感じたと言うが、どういうシーンで
A:日本の快進撃というか、ワールドカップが始まる前までは、自分たちがボールを持って、動かして、崩して、ゴールするという形が多かったんですけど、強豪国とやるにあたって、そういう場面は少なくなってきて、相手にもたれて、自分たちは引いて、ゴール前を守るという時間が多くて、自分自身、初めてだったので、大丈夫かな?という風に、ベンチで少し心配しながら見ていたんですけど、それでも1本のカウンターで、1点とる、そのカウンターが続いて、スペインから4点とれるであったり、そういうのはすごいなと思いましたし、こういう戦い方ができる日本チームも面白いなと思って、(宮澤)ひなただったり、そこから得点王になって、移籍して、というステップアップもできますし、チームとしての可能性をすごく感じたのもあって、それプラス、こうやって今、皆さんが来て下さるように、メディアの数だったり、露出の数が圧倒的に多いので、自分自身を知ってもらうチャンスですし、女子サッカーを広める大きなチャンスだなと思っています。

Q:ここからスタートだと思うが、選ばれるにあたって、伝えたいような方が思い浮かぶとしたら
A:まず、一番は家族に伝えたいなという風には思っています。自分がここまで成長してこられたのは家族のおかげですし、そこは感謝しきれない思いがいっぱいです。もう2人、挙げるとしたら、やっぱり、猶本光選手と安藤梢選手には感謝を伝えたいなという風に思っていて。自分自身、去年のこのタイミングで、海外移籍しようかなという風に考えていたんですけど、それを相談したら、浦和レッズレディースで、もっと学べる、もっと成長できることがあるんじゃないかという風に言われて。それで、WEリーグで活躍して、得点王、MVPになれば、オリンピックのメンバーに選出される可能性は高いんじゃないのと言ってくれて、自分は海外でプレーして、海外の相手と戦って、自分自身、成長したいと考えていたんですけど、そういう考えもあるんだなという風に思って、1年、残ることに決めました。その時は、得点王だったり、MVPだったりは、無理でしょという風に思っていたんですけど、終わってみれば、本当に全て言う通りになりましたし、その前から、自分は18歳の頃から、2人にお世話になっていますし、10年ぐらい、本当にいろいろなアドバイスをくれて、いろいろな言葉をくれて、ここまで成長できたと思っているので、本当に感謝しています。

Q:清家選手がWEリーグの看板選手に成長されましたが、オリンピックという国際大会に出て、WEリーグの価値を証明したいなどの思いがあれば
A:自分がオリンピックで活躍したら、こいつは誰だという風になると思いますし、WEリーグというのも知ってもらえると思いますし、WEリーグの代表という気持ちも、持っていきたいとは思っています。やっぱり、自分はWEリーグで3年間、なでしこリーグではもう少しやっていて、日本のサッカーには感謝しているので、おかげで自分はここまで来られたので、そういう感謝の、恩返しをしたいなという風に思っているので、そういう気持ちを持って臨みたいと思います。

Q:オリンピック、他の競技で思い出のシーンは
A:そう言われると、アレですが(笑)。パッと浮かぶのは、北島康介選手であったり。うふふ。誰もが知っているようなシーンで。日本国民全員が知っていると思うシーンだと思うんですけど、すごいなと思いますし、アスリートとして惹かれるというか、格好良いなというのはあります。北京オリンピックの時に、自分、たまたま空港に旅行で行っていて、バトミントンの選手団に会って、囲み取材されているのを見て、すごいなって思っていました。

Q:初戦のスペイン戦について
A:どこのチームも、国際親善試合で戦う時とは、別のチームになっていると思うので、1試合1試合が一番大切というか、1試合1試合全力で戦っていくというのが全てだと思いますし、スペインとは、ワールドカップでも対戦し、その後、優勝していますし、そういう相手と、素晴らしい舞台で試合できるのが楽しみな気持ちが強いです。結果で示したい。どんな相手にも勝って、金メダルを獲りたい。


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