2月26日、関東大学女子サッカー連盟のオープニング企画として「関東大学女子サッカーオープニングフェスティバル」全日本学連選抜×三菱重工浦和レッズレディース戦が味の素フィールド西が丘で行われた。
【スタメン】
GK福田史織
DF遠藤優・長船加奈・上野紗稀・水谷有希
MF栗島朱里・塩越柚歩・植村祥子・猶本光・西尾葉音
FW島田芽依
【サブ】
GK伊能真弥
DF?橋美紀・河合野乃子・西村紀音
MF角田楓佳・高塚映奈
FW丹野凜々花
WEリーグカップ優勝チームとして出場したこの試合。序盤は功名心むきだしの学連選抜が攻勢に出る。しかし浦和は相手にボールを持たれるシーンはあったものの、肝心なところではボールを奪い、主導権を渡さずに試合を進めた。
迎えた前半35分、スローインからFW島田のシュートがクロスバーに当たり、そのはね返りをMF塩越が押し込み、先制して前半を折り返した。
後半に入り、お互いの時間帯を作りながら推移していく。
そのなか後半22分、相手GKのパスミスからMF猶本がシュートを放つも相手にブロックされた。同34分にもドリブルで運んだMF猶本がシュート。チャンスを作った。
そのなか、若手選手らを次々投入。
「前から来ると思ったので冷静に対処しようとした」と振り返るボランチ起用MF角田は多少のミスはあったものの、要所要所で好プレーを見せ、アピールした。自己評価は「まずまず」ということから60点をつけたが、後半戦の出番が増えそうだ。
また後半34分から入ったルーキーMF高塚が攻撃のセンスを感じさせるプレーを。
同じタイミングで投入されたGK伊能が終了間際、ナイスセーブを見せ、チームを救った。
後半終了間際、浦和、フリーキックのチャンス。キッカーMF塩越のボールにFW島田が合わせて、追加点。浦和が2−0で完封勝利をおさめた。
なお約1年半の長期離脱を経た長船が先発フル出場を果たした。
【得点】
浦和：
35分 塩越柚歩
90＋4分 島田芽依
【交代】
27分 MF西尾→MF角田
58分 MF植村→FW丹野
58分 MF栗島→DF西村
77分 MF猶本→MF高塚
77分 GK福田→GK伊能
【楠瀬直木監督】
（総括）来週からリーグ再開。いいタイミングで試合ができた。
大学サッカーが盛り上がらないとリーグが盛り上がらない。次世代のサッカーに引き継げないのでなにか役に立てればと思った。
試合内容はもうちょっとアグレッシブに、もっと得点が入るなど、もっと盛り上げればよかった。
きょうは長船が復帰戦ということで、90分先発フル出場でやり通せた。若い選手の出場はあったが、長船中心にまずはゼロでおさえる、そして久しぶりの90分なので、みんなで過ごすことはできた。
決定力のところはあるが、島田、塩越が決めてくれたことが良い材料だった。
大学生の力が見せられたので有意義な試合だった。
（前半で下がった西尾の代わった角田が良いプレーを見せていましたが）
A：（西尾のプレーが）うまくいかなかったのでそこは厳しく判断した。順番待ちがあるので（交代を決めた）角田がワンタッチ、ツータッチ目からうまくプレーしてくれた。ゲームに絡んでもおかしくない。昨季、起用してケガをしたので、身体作りして、試合に少しずつ出していきたい。
【長船加奈】
大学生相手ということで、チャレンジ精神というか、どんどん来るのかなと思った。うまいこと、後ろからボールを回せたが、ミスから危ないシーンがあり、攻撃面でいろんな面を見せたかった。守備では個人的にはもう少しつぶしにいく守備がしたかった。
（試合を振り返って）はじめは90分持つかどうかで、できるところまでやってみようと思い、プレーした。意外に思ったよりヒザも体力的にもできた。あとはプレーの質をあげたい。
ここで1回、90分プレーできたのは多かった。メンタル的に観客が入ったなかでの試合をこのタイミングでできてよかった。
（試合終了後、栗島選手と喜びあっていましたが）ヒザの先輩でアドバイスをもらった。一番、喜んでくれ、リハビリを一緒に頑張ってきた時期があったので、喜びを爆発させてくれた。ピッチからみなさん（ファン・サポーター）を見る景色が久々だったのでウルっときた。
（出場が決まったのはいつのタイミングか。決まったときの気持ちは）ハッキリとは言われていなかった。今週の練習でスタメン組というか、そうした感じでプレーしていたので出るのかな？と思っていた。監督からは90分、目指すというか…沖縄合宿で40分間、プレーできたので、できるところまでやってみようかという話しをした。
90分、もつのかなと思っていたがもって良かったという気持ちが強い。