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浦和レッズレディースニュース|池田太監督「歩みを止めずに成長し、日本女子サッカーを引っ張ってほしい」準優勝・ヤングなでしこ堂々の帰国|レッズプレス!!

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池田太監督「歩みを止めずに成長し、日本女子サッカーを引っ張ってほしい」準優勝・ヤングなでしこ堂々の帰国

(佐藤亮太)

惜しくも2大会連続優勝とはならなかったが、堂々、準優勝を成し遂げたU-20女子日本代表・ヤングなでしこ。

中南米・コスタリカでの激闘を終えたチームの帰国報告会見がJFAハウスで行われた。

会見には日本サッカー協会 田嶋幸三会長、佐々木則夫・女子委員長。そしてチームを率いた池田太監督、主将で長野パルセイロ所属DF長江伊吹、準優勝ながら大会MVPに輝いたINAC神戸所属FW浜野まいかが登壇した。

冒頭、ファン・サポーター、メディア、所属クラブ、幼いころ指導した監督・コーチ、選手たちの家族など各方面に感謝を述べた池田監督は「選手たちはさまざま人への感謝や思いを持ち、自分の持っている力を一体感をもってW杯の戦いに挑んでくれた。一番、高いところからの景色は見られなかったが、最後まであきらない姿勢、フェアプレーの精神、礼儀正しさはコスタリカの人たちの心をつかみ、最後は、ハポン!ハポン!(日本)と応援して頂いた。素晴らしい光景を選手たちは経験できたと思う。さらに選手は歩みを止めずに成長し、日本の女子サッカーを引っ張ってほしい」と総括した。

チームが立ち上がり、約1年半。

パンデミックの影響で国内、海外合宿が満足にできないなか、迎えた今大会を振り返り、主将・長江伊吹は「正直、不安はあったが、立ち上げた際、全員で掲げた世界一の目標に向けて一戦一戦、戦えた。日本らしさである、ひたむきに最後まで走る姿、最後まであきらめない姿を世界に見せられた。多くの人たちに愛されるチームの、その一員として戦えたことを誇りに思う。1か月間、楽しかった」と、よどみなく、しっかりとした口調で話すと、池田監督から「さすがキャプテン」と一言。

大会MVPを受賞したFW浜野まいか(INAC神戸)は「すべての方の応援のおかげで準優勝になれ、嬉しい。個人的にはMVPを取れたが、ひとりの力で取れない賞。いままで関わってくれた、家族、友達、仲間、コーチ、スタッフに感謝したい。この1か月はわたしにとって、生きてきたなかで最も濃かった1カ月だった」と振り返った。

島国の宿命というべきか。ヨーロッパなどは近隣諸国でトレーニングマッチを頻繁に行える地理的要因で強豪国との試合経験が少ないなかでの今回の大会。にもかかわらず、準優勝に輝いた要因はなにか?池田監督は「相手の特長をどうとらえるかに焦点を置き、相手を分析した。短い時間のなか、選手たちはしっかり対策、対応を理解し、適応力があった」と示した。単純な個人能力の高さだけでない、理解力、適応力、対応力、コミュニケーション力の高さで選手選考されたこと、それが実ったことがわかる。

また池田監督は大会を経て、選手に求めることについて「国際大会で体感したことを大事にしてほしい。ギリギリの戦った感覚から感じた足りないこと、伸ばすところ。またストロングポイントを武器として伸ばしてほしい」と話した。

今回、準優勝だけではない。ヤングなでしこはフェアプレー賞も受賞した。

「さわかやでフェアな試合をした選手たちのおかげ」と話す田嶋会長は「育成活動のなか、なでしこらしい選手を作ろう、育てよう、なろうとやってきた成果。

では、なでしこらしさとはどんな選手なのか?「ひたむきで芯強く礼儀正しく、そして明るい。まさに表現してくれたのが今回のチーム。その文化を継続したい」と語った。

今回、大会には三菱重工浦和レッズレディースからは初戦に出場したGK福田史織、全6試合に出場したDF石川璃音、途中出場が多かったFW島田芽依の3選手が参加。

それぞれ三者三様の手応え、悔しさを抱き、WEリーグでの活躍に期待したい。

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