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浦和レッズレディースニュース|「個々として戦えてないときょうの試合でも出ていた」主将・熊谷紗希。なでしこジャパン、オランダ女子代表にスコアレスドロー|レッズプレス!!

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「個々として戦えてないときょうの試合でも出ていた」主将・熊谷紗希。なでしこジャパン、オランダ女子代表にスコアレスドロー

(佐藤亮太)



写真:©JFA/PR

現地時間29日(月)19時40分、日本時間30日(火)午前3時40分キックオフ。日本女子代表、なでしこジャパンはオランダ・ハーグでオランダ女子代表と国際親善試合を行い、結果はスコアレスドローとなった。

三菱重工浦和レッズレディースからは初戦に続きDF南萌華が先発。主将のDF熊谷紗希(バイエルン・ミュンヘン)とセンターバックを組んだ。そしてFW菅澤優衣香が先発。FW田中美南(INAC神戸)との2トップとなった。

《先発》
GK田中桃子
DF清水梨紗・南萌華・熊谷紗希・宮川麻都
MF長谷川唯・長野風花・林穂之香・宮澤ひなた    
FW菅澤優衣香・田中美南

アイスランド女子代表戦同様、なでしこジャパン攻守において奪う姿勢を前面に押し出す。

21分、MF宮澤ひなた(マイナビ仙台)のシュート。これが日本、この試合、ファーストシュートだった。

37分、フリーキックのチャンス。MF長野風花(マイナビ仙台)のキックをファーから走りこんだDF南が合わせたが、枠を外れた。

続く40分にはペナルティエリア内に進入したMF長野の折り返しにFW菅澤がシュート。これは相手DFにブロックに弾かれ、ゴールならず。0−0で折り返した。

前半同様、後半も攻守に奪うプレーを見せるなでしこジャパン。簡単に相手にボールを渡さず、セカンドボールの高い回収率を見せ、主導権を握ろうとした。またアイスランド女子代表戦と比べ、よりペナルティエリア内での攻撃は多くなった。

74分、前半、FW田中の負傷交代に伴い投入されたFW岩渕真奈(アーセナル)のスルーパスを受けたFW菅澤がシュートを打つもまたしても阻まれた。

一方、新監督のもと、初招集の選手が多いオランダ女子代表は時間の経過とともに徐々に順応。

75分、左サイドからのクロスにFWベーレンスタイン→FWスミッツがシュート。80分にはカウンターから3対3の状況を作られたが、オフサイドでなでしこジャパン、ピンチをまぬがれた。

なでしこジャパンは大きなピンチはなかったものの、決定機もなく、試合はスコアレスドローで終わった。

「ゴールに迫るなかでのアングル、ポジショニングは良かった」

試合後のインタビューでMF長谷川唯(ウエストハム)が語ったようにアイスランド女子代表戦に比べ、チャンスの数、そこまでの質は高く、池田監督が掲げる「奪う」コンセプトはいくらか表現できた。
しかし、「選手同士の距離感が遠かった」「ゴールが遠かった」(ともに長谷川)と最終的に点を奪うところまでは至らなかったことは明らか。

しかも今回のオランダ女子代表は日程の関係で中1日。さらにケガ人が多く出ていることから、本来のメンバーではない編成となった。

そのことを踏まえ、主将・熊谷紗希は「このオランダに勝てないようじゃというか・・・勝たなければならない相手とやりながら思った」と物足りなさを語るとともに「(いまのなでしこジャパンには)ポテンシャルを持った選手はいるが、世界と戦うにはまだまだな部分がある。個人的にというより、誰がということではなく個々として戦えてないときょうの試合でも出ていた。もっと戦えるように、自分も含めてやっていきたい」とコンセプト以前の戦う姿勢について触れた。

なでしこジャパンは来年1月のアジアカップにむけ、12月に合宿が予定されている。さらなる浸透と精度、連係。そして戦う意識を高めていく。

なおFW菅澤は82分までプレー。DF南は先発フル出場した。


《池田太監督》
Q:攻撃について
A:攻撃でかかわりをもって進入するなど、トライできたが、コンビネーションや進入する回数、タイミングを作って突破するところをもっと高めたい。

Q:守備について
A:しっかり規律をもってでき、コンパクトさではラインコントロールを含めて、最後まで集中できていた。

Q:2試合の総括について
A:ここにいる参加している選手だけではなく、いろんな選手がいるなかで、なにができるか、どういうことができるかを常に考えている。海外で2試合の国際親善試合を中3日でできるということはアジアカップを想定したなか準備における有意義な2試合だった。また攻守での共通理解を選手たちと共有できた。(今回の収穫について)様々なことにトライしたり、共通したことを積み上げてきた。さまざまな選手が出ても、(チーム内の)ものさしができ、選手の理解力の高さを感じたことが収穫だった。

Q:攻撃の課題について
A:コンビネーションという点では空けたスペースに味方が入ってくるなど、複数の人数がお互いの動きを見て、判断を変えたりなど、ボールを持った選手の状況を見てアクションを起こせるか、つながりの部分でゴール前、もうひと精度欲しい。

Q:日本ではオランダから帰国した人に対し、感染拡大防止として6日間の強制隔離というルール変更となりました。
これからチームは帰国するわけですが、どのような対応になるのでしょうか?
A:いま関係各所と確認している。我々としては感染予防に全力を尽くして帰国の準備を進めている。


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