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浦和レッズレディースニュース|「昨年よりも熟成された」。楠瀬直木監督が語るチームの熟成度とFW島田芽依の存在|レッズプレス!!

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「昨年よりも熟成された」。楠瀬直木監督が語るチームの熟成度とFW島田芽依の存在

(佐藤亮太)





10月16日(土)に浦和駒場スタジアムで開催されるWEリーグ第6節・サンフレッチェ広島レジーナ戦に向け、三菱重工浦和レッズレディースは今日、公開練習を行った。

冷たい雨が降りしきる中、1/4コートを使った8対8(約5分×4本)のミニゲームなど、ボールを使ったメニューを中心に約1時間トレーニングを行った。

4連勝中の浦和。勝ち方は劇的勝利、完勝、辛勝とそれぞれ。また、対戦相手は攻撃主体あるいは堅守主体とそれぞれ。こうしたチームに勝てている理由はなにか。その1つはピッチ内の11人およびベンチにいる監督・コーチ含め、試合の流れを的確に共有していること。さらにその時間的なズレが比較的短いからだ。

攻めどきや守りどき。我慢のしどきや一気呵成に行くときなど、現状と少しその先の展開を全員が読めている。お互い見えない糸(意図)でつながっている相互補完サッカーだからこその成せる業。その精度が昨季に比べて上がっているように思える。

「同じ感覚がある。昨年よりも熟成されたと思う」と練習後のオンライン会見での楠瀬直木監督。

「試合ではゲームマネジメントが大事。攻めるのか守るのか。そうした見極めが熟成されている」、「選手は我慢のしどころを心得ている」

さらに「ベンチからは我慢して静観している。試合中、選手がちょっと迷っているなと感じたときは方向性を示している」と選手の自主性に任せていることが分かる。

逆から言えば、任せられるだけの意思疎通ができている。当然、はじめから順調ではなかった。もしかすると勝ちよりも敗け試合で得た教訓が多かったかもしれない。やはり2年半の積み重ねは伊達ではない。その一端が4試合で得点10、失点2のバランスの良さを物語っている。

周囲から見れば順調と思いきや、選手は必ずしもそうではないようだ。

GK池田咲紀子は「後ろから見ていると『このままだと研究されてやられそうだ』という感覚はある」と危機感を語れば、FW安藤梢も「試合の流れを自分たちにするのに時間がかかる」と課題を口にした。

攻守のまとめ役の2人がこのくらい警戒すれば、ほかの選手も同じように感じるはずだ。

その中、気になる選手がいる。FW島田芽依だ。現在、U-19日本女子代表候補国内トレーニングキャンプに参加中の島田はここまでゴールはないものの、途中出場ながら3アシストしている。

島田について楠瀬監督は「点を取らせてあげたいとみんな思っている。ユースのときの強引なプレーから、周りが先輩なだけに生かすプレーになった。ボールの収まりが良く、満足している」と評価した。

島田の活躍はチームに良い兆候を示している。今季はじめ、楠瀬監督はいわゆるレギュラー組とサブ組の差をできるだけ小さくしたいと課題を挙げた。その点では、はじめの一歩ではあるが、良い方向にむかっていると感じる。

楠瀬監督は「今後代表招集されたり、また疲労によるコンディション不良もある。(底上げは)今年、来年に向けた大きな問題だと捉えており、使命だと感じている。サブ組の選手がレギュラー組を脅かすようになれば」と期待を込めた。

結果を出しながらもチームの底上げを図る。できそうでできない、この難事にクラブ、チームは挑んでいる。

なお、今節、広島戦は10月16日(土)。キックオフは午前11時。いつもより早いため、お間違いなきように。





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