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浦和レッズレディースニュース|9月12日(日)にいよいよWEリーグ開幕!3チームによるダービーを起爆剤に!!|レッズプレス!!

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9月12日(日)にいよいよWEリーグ開幕!3チームによるダービーを起爆剤に!!

(石田達也)



9月12日(日)に日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が開幕する。それに先立ち三菱重工浦和レッズレディースが3日(金)に開幕直前記者会見を行い、立花洋一代表、森栄次総監督、楠瀬直木監督、柴田華絵キャプテンがオンライン会見に応じた。

立花代表は「コロナの逆風が吹いているが、女子サッカーの将来を見据え突き進む覚悟。女子サッカーの楽しさ、面白さ、喜びを伝え、笑顔溢れる、街・スタジアム作りをしたい。目指すは初代チャンピオン」と挨拶をした。

チームはプロ化となり環境も一変。人工芝が天然芝に、練習時間も夕方から午前に変わった。「良い環境になったことでコンディションも良くやれている。ケアや自主トレも制限なくやれているので意識も高くなっている」とサッカーに集中できている利点を柴田は口にする。

開幕戦では“強者”日テレ・東京ヴェルディベレーザと対戦。いきなりのビッグマッチとなるが「初代チャンピオンを目指してレッズらしい試合をして戦いたい。試合を見に来た人が面白いと思ってもらえるように戦いたい」と柴田は意気込んだ。

昨季をベースとし、さらに上積みをしたサッカー、そして準備してきたものをしっかりとぶつけたい。

また、プレシーズンマッチやクラブオリジナルマッチが終わり、しばらく公式戦から離れていたが、この期間について楠瀬監督は「強調したのは連係の強化。五輪で抜けていた選手もいるが、初代チャンピオンに向けて強度を上げ、人とボールが動くサッカーを目指したい」と語った。

特にGK池田咲紀子、DF南萌華、MF塩越柚歩、FW菅澤優衣香には五輪の大舞台で世界と戦った経験をチームに還元してほしい。

また、チームは昨季からのメンバーの顔ぶれや構成は大きく変わることなく、今季ユースチームから3人の選手(GK福田詩織、DF河合野乃子、FW島田芽衣)を加入させたが、やはり気になる戦力補強だ。

森総監督は「現在の戦力をぶつけたい。いまは日本人選手だけでやっていき、足りないポジションが出てくると思うので、そこは外国籍選手に頼る」と言及した。

一方、現時点では大きな課題も抱える。WEリーグの認知度がいまひとつ低いこと、コロナ禍でスタジアムへの入場制限はあるが、どれだけスタジアムに観客を集めることができるのかという部分だ。観客動員数が少なければ興行として成り立つのは難しい。ファミリー層へのアプローチを丁寧にしていかなければ目標とする集客数5000人達成のメドは立たないだろう。

浦和の観客数も9割がREX CLUBで、内訳は40〜60歳の男性が多く、男女比率が8:2だと言う。

「市場開拓をしなければいけない」(立花代表)。これは命題だ。

クラブサイドとしてもなんらかの形で計画を練っていると思うが、認知・来場へつながる仕組みを早急に打ち出すことが重要だ。

現場サイドとして柴田は「試合をまた見に行きたいと思ってもらえる試合をすることが選手の役割。メディアには女子サッカーを知ってもらう活動をしていきたい」と話すと、楠瀬監督は「プロ化し強度が上がる。ベストを尽くす基準を上げ、見に来てくれる人、映像を見ている人のために覚悟を持ってやりたい」と続けると、森総監督は「育成を考えると多くの選手がプレーする場が増えれば。そしてレッズに入りたい少女が増えれば」と言った。

また、起爆剤の1つとしては埼玉県に唯一複数のクラブチーム(浦和の他、大宮アルディージャVENTUS、ちふれASエルフェン埼玉)が誕生していることだ。3チームでの“埼玉ダービー”が繰り広げられる。

立花代表は次のように言う。

「われわれが先頭に立ち、埼玉を引っ張りたい。埼玉代表である3チームが優勝、準優勝、3位になることを期待されているし、その期待に応えられるよう切磋琢磨していこうと各代表と話をした。各地域のチームを応援してほしい」

埼玉県はサッカーどころでもある。埼玉県から女子サッカーの熱を盛り上げるチャンスともなる。新たな船出を迎えるWEリーグ、そしてチームの活躍に期待をしたい。


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