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浦和レッズレディースニュース|皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会準々決勝。仙台に勝利し、浦和はベスト4へ|レッズプレス!!

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皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会準々決勝。仙台に勝利し、浦和はベスト4へ

まだ、浦和レッズの2019シーズンは終わっていない。12月22日(日)の15時は、NACK5スタジアム大宮に集合だ。どうか、この場所をホームスタジアムと化し、選手たちに大きな力を。

現在、浦和レッズレディースは『皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会』に臨んでいる。シード出場の浦和は2回戦、3回戦と完封勝利し、12月8日(日)の準々決勝、第2試合のマイナビベガルタ仙台レディース戦を迎えた。

第1試合は、ともに浦和レッズOGが在籍する、ちふれASエルフェン埼玉とオルカ鴨川FCの一戦。2−2で15分ハーフの延長戦にもつれこむ接戦となった。この試合を受けて、第2試合は14時7分のキックオフへ変更となった。

非常に安定した試合の入りだった。立ち上がりから手ごたえありの表情は、主将の柴田華絵。栗島朱里と2人で、守備時の4バックへの関わり、攻撃時の前線へのサポートとリスクマネジメントで中盤をリードした。

浦和が中盤を支配する中で、菅澤優衣香は常にラインの裏を狙い続ける。39分の場面も、右サイドで味方がボールを持つと、スッと手を上げ、タイミングをとった。ここではボールが出てこなかったが、すぐに切り替え、今度は前線からの守備に入る。常に浦和のプレッシャーを受ける状態となった仙台はパスのズレが生じ、浦和の守備網に引っかかっていた。

その直後だった。40分、柴田が仙台陣内で相手と五分のボールを競り、マイボールにすると水谷有希に預けた。水谷は一度ボールを触ってコントロール。そして、前線の菅澤に右足で長いボールを送った。頭上後方から入ってくるボールに対して、菅澤は直接右足で合わせ、ゴールマウスを捉えた。「試合前に見た映像でイメージはできていた」と話したが、技術力の高い、スーパーなゴールだった。

前半を1−0と浦和リードで折り返す。この前半は柴田・栗島だけではなく、この日、中盤の左に入った佐々木繭も実に効いていた。森栄次監督は佐々木の「気の使い方」、「次のプレーを予測できる力」を長所と感じ、中盤のコンパクトさ、守備力を高める意図として配置していた。

後半に入ると、仙台は長いボールを放り込んでのパワープレーに徹し、浦和を苦しめた。少々落ち着かない展開になったことは反省点だと柴田は言う。危険な場面では、前線からの守備を整え、また最終的にはCB、長船加奈と南萌華がギリギリまで我慢しながら体を張った。そして、GK池田咲紀子。ヒヤリとする時間も全員でゴールを許さなかった。

気温7.4度の杜の都。準々決勝でまたも完封勝利を飾り、準決勝進出を決めた。森監督は決して簡単な試合ではない内容の中で1−0で勝ち切ったことに対して、選手に芽生えた守備の自信を感じていた。「中盤でのボールの取り方、追い込み方と言ったところが、けっこうできてきているのかなと思う」と語った。

準決勝は12月22日(日)の第1試合、15時キックオフ。会場はNACK5スタジアム大宮(さいたま市大宮区)になる。対戦相手はINAC神戸レオネッサだ。ここぞというタイミングで、浦和の前に大きな壁として立ちはだかるのが、このINAC。今季のリーグ戦も、浦和は日テレ・ベレーザに競り勝って一時は首位を走ったが、3位のINACには敗れた。

来季のINACは、浦和レッズとの関わりの深い、ゲルト・エンゲルス氏が監督に就任することを発表したばかり。彼女たちもベレーザにトップの座を奪われ続け、昨年度の皇后杯でもベレーザに敗れ、準優勝に終わった。決勝進出は何がなんでも狙ってくるだろう。

そんなINACに勝利し、12月29日(日)14時キックオフの決勝の舞台に立つのは浦和レッズレディースだ。そして、来季へのはずみとしたい。

GK池田咲紀子
DF清家貴子 長船加奈 南萌華 高橋はな(交代58分/→安藤梢)
MF栗島朱里 柴田華絵 佐々木繭 水谷有希 塩越柚歩(交代82分/→長嶋玲奈)
FW菅澤優衣香

得点者:菅澤優衣香(40分)

《森栄次監督》
(菅澤優衣香が決めた)あの1点で逃げ切れるようになってきたかな。いまのところ、(皇后杯は)無失点なので、ディフェンスの方で少し自信がついてきているのかなと思う。特に中盤でのボールの取り方、追い込み方のところで、けっこうできてきているのかなと思う。

(柴田華絵の貢献度について)特に中盤でのディフェンス、ボールへの寄せ。(柴田は)次に何が起きそうだという予測が良い。彼女と、あとは栗島。この2人は効いている。

(先制点の場面は)狙いとしては、足元をわざと多くし、最終的には裏を狙えよと伝えている。あれは本当に菅澤の個人技というか、あのシュートはなかなか難しい。

(中盤を)支配したい。ポゼッションでもそうだし、ディフェンスでもそうだし。中盤を支配して、自分たちを優位に運びたい。(ボールを)取られても、その場ですぐに取り返しにいける距離感というか、そういうことは選手たちに言っている。今日はその点が非常に良かった。

最後は向こうも放り込んでくることは、ある程度の予測があったが、そこは2枚のCBがどれだけ耐えられるというか、彼女たちにもとても良い勉強になるというのもあるし、自信にもつながってくると思っている。あそこで人にも強くしたり、スペースを見たり、2つのことができるようになってきているので、すごくあの2人は効いている。

(交代は2人のみというのは)もう1枚出そうかなと思ったが、なかなか雰囲気的に、1歩踏み出せなかったというか、勇気がなかった(苦笑)。後ろはたぶん、これで耐えられるだろうなというのはあったので、あまり交代で崩すのはどうかなというのがあった。

(1−0で勝ち切ったことは)すごく良いかなと思う。緊張感もあるし。「あ、やっちゃったかな」というのはあったけれども。本当にそういうところは運になってしまうところもあるかもしれないけれど。みんなで守ろうというのができている。

《菅澤優衣香》
(シュートは)イメージ的にはできていた。試合前もシュート映像とかを見て、ああいう映像を何回か見ていたし、実際に試合でああいう場面があったら、ちょっとやってみようと思っていた。それが実際にできた。イメージどおりに入ったので良かった。

 (水谷)有希はどんなにプレッシャーが掛かっていても、けっこう良いボールをくれるし、常に見てくれているので、自分も有希が持ったときというのは、動き出しを意識してやるようにしていた。本当にうまくタイミングが合ったなという感じ。

森さんのサッカーになってから、みんなが距離感よくできている。自分自身も孤立せずに、次に出す場所もすぐにあるし、あとは守備に切り替わったときも、みんなが近くにいるので、うまく前線からボールも奪うことができている。そこは今日もできていた。次もしっかりとできるようにしていけたら。

《キャプテン柴田華絵》
試合の入りから自分たちのペースで入れて、流れが良かった。その中で前半のうちに点を取れたのは本当に良かった。ただ後半、向こうがパワープレーというか、高さで勝負をしてきたとき、危ない場面もあった。そこは全員で守り切れた。1−0、勝つことが大事なトーナメントなので、勝ち切ることができて良かった。

栗島とは、セカンドボールを絶対に拾おうねと話をして試合に入っていた。他の中盤の選手も内側に入ってくれ、みんなでボールを取り切ることができた。また、切り替えのところもうまくできていたのではないかと思う。

準決勝。自分たちがやってきたことを信じ、勝ちにいくだけ。

《南萌華》
後半、相手の戦い方は予想していたことだったので、それに呑まれず、うまく後ろで対応できたら良いなと思っていた。少しピンチはあったが、さっこさん(池田咲紀子)を含めて、ディフェンスラインでよく守れたのかなという手ごたえはある。リーグ戦のときに比べると、攻め込まれた時間帯でも比較的、全員が落ち着いているというか、バタバタすることがなくなったなという印象がある。自分たちは「攻め込まれても大丈夫だ」という自信がついたからだと思っている。準決勝。今季、リーグでも勝てていないので良い相手。そこに勝って、決勝に進むことが一番だと思うので、少し試合までの時間は空くが、チームとして良い準備したい。

《水谷有希》
指示として、ディフェンスラインよりも中盤の方が球出しの質が良いから、その人たちがおりて、前向きでボールを受けてから攻撃のスタートだという指示があった。だから、プレッシャーを掛けられたと言えば、掛けられたという感じだったので、それが「点(ゴール)」という見えた形になったので、自分がいた意味があったかなと思えた。それでゴールが決まったとき、ヨシっと思えた。・・・・・・


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