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浦和レッズレディースニュース|遠藤優をFW起用。新機軸を見せるもジェフLに0-3で敗戦|レッズプレス!!
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遠藤優をFW起用。新機軸を見せるもジェフLに0-3で敗戦
きょう12月10日(土)正午よりレッズランドにて、浦和レッズレディースはジェフユナイテッド市原・千葉レディースと45分×2本のトレーニングマッチを行った。1本目32分に失点を喫して0-1で折り返すと、2本目24分、同29分と立て続けに失点。寒風吹きすさぶ中で行われた練習試合は、3失点の完封負けとなった。
《1本目》
GK:池田咲紀子
DF:栗島朱里・長船加奈・高畑志帆・北川ひかる
MF:柴田華絵・猶本光(33分→長野風花)・筏井りさ・加藤千佳
FW:白木星・遠藤優
《2本目》
GK:平尾知佳(24分→松本真未子)
DF:栗島朱里・長船加奈・高畑志帆・臼井理恵
MF:柴田華絵・木崎あおい・長野風花・三谷沙也加
FW:白木星・塩越柚歩
FW吉良知夏、FW清家貴子、DF乗松瑠華らケガ人続出と台所事情が厳しい浦和。そういう時こそヒロインが現れるチャンスだ。その期待が掛かるのは、浦和レッズレディースユース出身の背番号17、MF遠藤優(えんどう・ゆう)19歳だ。1本目はFW白木星とともに2トップを組んだが、この起用はちょっとしたアクシデントから実現した。
今週の練習で遠藤はサイドバックとしてプレーしていた。しかし体調不良のFW後藤三知に代わってFWに入ると、吉田靖監督は「なんか良いじゃん」と好感触。その結果、今回のFW起用となった。サイドハーフが本職の遠藤の武器は、縦のスピードだ。「足が速いので裏に抜けるプレーが得意。攻撃そのものが好きで裏に抜けて、良いボールが入った時は楽しい」と話す。またDFの経験があることから一対一の強さも、テスト起用の理由となった。吉田監督の頭の中では、170センチの長身FW白木のポストプレーから遠藤のスピードで相手を打開するビジョンが描かれているはずだ。
しかし、宿敵・INAC神戸レオネッサ戦まで1週間というタイミングで、0-3の完敗はいただけない。1本目立ち上がりは中盤でのボールの奪い合いが見え、こちらにチャンスがなかった分、相手にも与えなかった。だが時間の経過とともに、最終ラインからの組み立て、サイドへの展開、ロングボールと浦和らしく丹念に仕掛けるも、肝心な場面でミスを連発してしまう。さらに球際で負けるシーンが目立ち、セカンドボールを拾われ、劣勢に。90分の中で、浦和の攻勢は残り10分から。シュート数はおろか敵陣深く迫る場面はほとんどなかった。
遠藤が「この1カ月間、テンポよく幅広くボールを動かすよう監督から指示があった。しかし、きょうは狭いところ狭いところにボールが行ってしまった」と言えば、フル出場のDF高畑志帆は「失点をするまでは悪くなかったが、失点をしてからメンタル面で立て直せなかった。私も含め1人ひとりがもっと意識しなければ」と猛省。遠藤FW起用という新機軸はあったが、全体を見れば、不安と不満が残る練習試合となった。
チームの真価は、良い時よりも劣勢に立たされた時に出るもの。今季残留争いを経験、苦しいシーズンとなった浦和レッズレディース。皇后杯準々決勝の宿敵I神戸戦は、Pikaraスタジアムにて12月17日(土)14時キックオフとなる。
(佐藤亮太)
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