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浦和OG北本綾子、オルカ鴨川で輝く

2011年1月1日(土・祝)、国立競技場で行われた第32回全日本女子サッカー選手権大会決勝。北本綾子は、浦和レッズレディースのFWとして最後のピッチに立っていた。日本一を決める国内最高峰の舞台に挑む高揚感、焦れる試合展開に広がる緊張感、北本はさまざまな感情を抱きながら、ひたむきにゴールを目指した。この年の2月、彼女は現役引退を発表。リーグ戦通算112試合出場56得点の記録を残し、浦和レッズに別れを告げた。

 引退から5年。北本は監督となり、2016プレナスチャレンジリーグの開幕戦を迎えた。彼女は引退後、すぐに女の子のためのサッカースクールを立ち上げて指導者の道に進むと、2014年に南房総に発足された女子サッカーチーム「オルカ鴨川FC」の選手兼監督として招かれた。チームは創設2年目となる昨季、入れ替え戦を制してチャレンジリーグ昇格を果たし、なでしこリーグ1部という目標の第一歩を踏み出した。


 JAPANサッカーカレッジレディース戦は立ち上がりからオルカ鴨川が優勢に試合を進めた。その中で生まれたセットプレーの好機。右CKからニアサイドで永木真理子が頭で合わせ、待望の先制点をもたらした。ベンチは北本監督を含め、総立ち状態。この得点で完全に試合の主導権を握ったオルカ鴨川は、27分には混戦から相手GKがつぶれたところを見逃さず、ラストパスを受けた今季新加入の松長佳恵が冷静に決めて、2-0。後半は追加点を狙いすぎ、縦に急ぐ傾向が顔を出したが、結果は完封勝利を飾った。

 「試合を終えた、今の率直な気持ちは、ホッとしている。緊張や不安が選手に伝わらないように必死だった」と北本監督。「不安がある分、しっかりと準備して臨んだ開幕戦で結果を残すことができ、本当に良かった。チームは競争中だ。開幕戦の先発11名がこれから先ずっと出場するとは限らない。監督として、選手を選ぶことの難しさを感じている。みんなが切磋琢磨(せっさたくま)して競争してくれているので、それはチームとして喜ばしいこと。うれしい悲鳴だ」と言った。

 オルカ鴨川FCは、この勝利から1週間後に迎えた第2節も1-0で完封勝利を挙げ、2連勝。4月24日(日)はホーム鴨川市陸上競技場に戻り、第3節つくばFCレディース戦に挑む。開幕戦は、1201名のサポーターを集めたホームゲーム。オルカブルーに染まるスタンドからの声援を力に変え、チャレンジリーグ1年目を駆け抜ける。(有賀久子)

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